概要
カクテル・ソフトから2000年4月7日に発売されたWindows用の18禁アクションRPG。原画は☆画野郎、MAKOTO2号。ノベライズ化、OVA化されるなど、マイナーながらひそかな人気を誇っていた。
「イーディン」と呼ばれる世界で暮らす少年コリンが、洞窟で保護した謎の少女フィーリアの感情と記憶を取り戻すために冒険するストーリー。
登場人物
- コリン
本作の主人公。孤児だったがサリアンとポーニィの父親に引き取られて一緒に暮らしている。洞窟の中で保護したフィーリアを元に戻すために冒険に出る。
- サリアン
コリンの義理の姉でポーニィの実姉。妹のポーニィと共に父親が残した村の宿屋を切り盛りしている。姉御肌な性格。
- ポーニィ
コリンの義理の妹でサリアンの実妹。姉と共に父親が残した宿屋を切り盛りしている。姉とは正反対でお淑やかで読書好き。家事が得意。
- フィーリア
本作のヒロイン。コリンが洞窟で保護した謎の少女。感情と記憶を失っている。実は地上世界の王国「ブリタニア」の第三王女。レプリカントの反乱で感情を抜き取られて人形状態になっていた。
洞窟内でコリンがもってくるお土産をもらったり、サリアンやポーニィの世話で、徐々に感情を取り戻していき、コリンのことを「お兄ちゃん」と呼んで慕う。
やがて洞窟内に散らばったフィーリアの心のかけらをコリンがすべて集めたことで記憶を取り戻し、ブリタニアに帰還してレプリカントの暴走を止めるために奔走する。
- 聖女フィーリア
フィーリアの清らかな人格。洞窟内に散らばったフィーリアの心のかけらを集めるようにコリンに頼んだ。
- 蛮人フィーリア
フィーリアの野蛮な人格。コリンに戦いを挑むが敗れておとなしく元に戻った。
- 幼女フィーリア
フィーリアの幼い人格。ぬいぐるみを巨大化させて、一緒に遊んでほしいと戦いを挑んでくる。
- 娼婦フィーリア
フィーリアの淫らな人格。コリンを誘惑するが、コリンの人柄に触れておとなしく元に戻った。
- 狡猾フィーリア
フィーリアの悪の人格。コリンに試練を与えてコリンやその家族を苦しめる。その一方で深い孤独と悲しみを抱えていて、コリンを挑発していたのも実は誰よりも元に戻りたいからであった。コリンにそのことを指摘されて動揺し、コリンについていけば泣くことができると最後は自分を委ねた。
- バランゴボンババ18世
洞窟に住んでいる種族「ヌボリアン」の王。洞窟にいたフィーリアを保護して面倒を見るが、フィーリアの感情が回復しないため、人間のことは人間に任せるのが一番と判断して、洞窟に入ってきたコリンにフィーリアを見つけるように仕向けた。フィーリアのことは「白ボラボラの花」のような少女だからと「白ボラボラの君」と呼んでいたが、フィーリアと名付けられたことを知って、以降はフィーリアと呼んでいる。
- ガンプ
ブリタニア王国のスチームナイト(機械の騎士)。レプリカントを完成させるためのテストでガンプという人間から心情移植が行われたため人格を持ち、周りから「ガンプ」と呼ばれている。フィーリアの守役でフィーリアからも信頼されている。フィーリアの心を狙うレプリカントからフィーリアを守ろうとしてレプリカントと戦い倒したが、レプリカントによって感情を抜き取られたフィーリアは感情のかけらと共に地底世界に落ちて行方不明になってしまい、それ以来フィーリアを探している。コリンと出会って、コリンにフィーリアを取り巻く事情を説明してコリンに協力する。だがフィーリアの命令には絶対服従するように作られているため、コリンを元の世界に連れていくように命じるフィーリアの命令に逆らえずコリンを拘束してしまい、その直後現れたレプリカントによってフィーリアが追いつめられて口をふさがれてしまい(コリンの拘束命令を解除できないようにフィーリアの口をふさいだ)、結果的にフィーリアの危機を招いてしまった。
- ブリタニア国王
フィーリアの父。娘が三人いたが、フィーリアの姉姫二人がエンジンの爆発事故で急死してしまい、最後に残された末娘(フィーリア)を失いたくないとフィーリアの複製「レプリカント」の製造を思いつき、それが国の滅亡を招いてしまった。
- レプリカント
ブリタニア王国の第三王女の複製として作られた最新型の機械人形。最終的にフィーリアから心情移植を受けて完成するはずだった。しかし心情移植によって自らの心を移植した者の心は死んでしまい廃人になるため、フィーリアが心情移植を拒否したことでブリタニア国王はレプリカントの完成をとりやめた。しかし、元々メンテナンス用に入れられていた仮想人格がそれを許さず、暴走してフィーリアから感情を抜き取るが、ガンプに邪魔されて心のかけらともどもフィーリアを逃がしてしまう。それ以来、フィーリアを探してブリタニア王国内を暴れまわり、巻き添えでブリタニア王国は存亡の危機に陥った。一度はガンプに破壊されたものの、ボディは何度でも新しく製造可能のため、レプリカントを停止させるためにはエンジンを凍りつかせる必要がある。
- レプリカントの製作者
作中では故人。レプリカント暴走の原因を理解し、暴走を止めるためのあるアイテムを作るが、レプリカント暴走の際に追った重傷のため、レプリカントの暴走を止めるように頼んだ手紙をアイテムと共に残して死亡。