概要
ゲーム『結合男子』に登場する、ベリリウムの志献官・宇緑四季×炭素の志献官・鍛炭六花のカップリング。
プレイヤー=媒人の選択によってメインキャラ内すべての組み合わせで絆が深められる本作だが、ふたりは最初から仲が良く、共通のメインストーリーや他のペアルートでも何かと互いを気にかける姿が見られ、攻略に必要な『結合率』もかなり上がりやすく設定されている。
うわべの人当りはいいが本心を見せず、皮肉やひねくれた発言の多い四季だが、六花には普段からストレートに優しく、気遣いを見せる場面も多い。
内向的で人と関わるのが苦手な六花も、四季が見守ってくれていることには気づいており、「好きなものしか描きたくないので人物画は描かない」としながら四季だけは描いているなど、四季には心を開いていることがわかる。
ペアルート
「優しく切ないおまじない」
普段は他者にあまり踏み込まないふたり。
ある夜、思いつめた表情の六花の話に耳を傾ける四季。
夢が思い出させる記憶とは。優しさと悲しみにたゆたう結合の物語。
(公式ルート紹介文より)
よくない夢を見て落ち着かなくなってしまったと四季に話す六花。
四季はそんな六花の額をくすぐり、「悪夢を見ないようにするおまじない」をかける。
「意外と効くらしい」と言う四季の口ぶりから「誰にしてあげたんだろう……」と疑問に思いつつも眠りについた六花は、久しぶりに夢を見ずに目を覚ます。「四季さんのおまじないが効いたみたい……」と昨夜のくすぐったさを思い出し、「……胸の中まで なんかくすぐったい……」と笑顔を浮かべた。
一方で、何かと気遣ってくれる四季を優しいと言う六花に、四季は(優しさなんかじゃないんだよ六花 俺はたぶんお前のこと……)と不穏な空気を漂わせるのだった。
四季が六花を気にかけるのには理由があり、その理由がふたりの関係の軸になる。
メインストーリー・他ペアルート
共通のメインストーリーでは、媒人との初対面からふたり一緒におり、六花の絵のモデルになっている四季が「六花が勝手に描き始めて動くと怒るから動けない」とぼやく微笑ましいひとコマを見せるが、ストーリーを進め人物像が見えてくるにつれ、六花は人物画が苦手で描いたことがないことや、四季は人に言われるがまま従うような性格では到底ないことがわかり、互いの特別感がうかがい知れる。
さらに、四季に助けてもらったお礼に六花が鯛焼きをひと口シェアする場面がある。ふたりの普段の他人との距離感や、六花のやや潔癖気味の性質からすると極めて稀有な光景である。
他にも六花にフォローを入れたり気遣いの言葉をかける四季の姿は1度や2度ではない。
また、六花と他キャラのペアルートでは 必ず 四季が顔を出す。
六花を励ましたり慰めたり心配したりと様々だが、ストーリー展開上、四季と六花のペアルートでは見られない、六花を害した相手や利用した相手に怒りを露わにする姿も見せる。
四季と他キャラのペアルートでも、四季ほどではないものの六花も四季を気にかけており、最終作戦へ向かう四季たちの見送りも六花が来ることが最も多い。
普段から一緒にいることが多いからか、ふたりと関係ないペアルートで揃って登場することも少なくない。
ゲーム外のふたり
志献官 活動日誌
志献官たち本人による公式Twitter(現X)。
治安の悪い場所に付き添ったり、元気のない姿を心配したりと何かと六花を気にかける四季、ほど良い距離感の四季の気遣いをありがたく思っている様子の六花が垣間見える。
詳しくは四季と六花の日誌
ボイスカード
AGF2022にて配布された10人の志献官たちのボイスカード。
公式的には「媒人でもお好みの志献官でも……お相手は想像にお任せします」とのことだが、実はセリフ自体は媒人ではない他の志献官に語りかけていることを想定して書かれていたとのこと。
口調や推測される時間や場所などから、四季と六花のシチュエーションは互いに対して話しているとすれば噛み合う内容になっている。
TVガイド A Stars vol.01
「気になっている志献官は?」という問いに対し、六花は「特に…」と答えるが、朔と栄都から「逆に四季が六花を気にかけている」と言及される。六花自身は知らなかったらしく驚いていた。
(以降は四季に見守られていることを意識した発言もあるため、自覚したようである)
B's-LOG 2023年1月号ふろく 志献官 Master Book
キャラクターインタビュー。
志献官の中で仲のいい人を聞かれ、ふたりとも仲がいいというわけではないとしながらも、六花は「よくしてくれる」と四季の名前を出し、四季は「ちょっと気になるヤツ」と六花の存在を仄めかしている。
この質問で相互に存在を挙げているのは四季も六花も互いのみである。
B's-LOG 2023年2月号
志献官総当りインタビュー。
四季・六花ペアの互いの印象とスタッフによる解説が語られている。
四季は六花を「優しいヤツ」「戦うことが嫌いで少し臆病」と評し、六花は四季を「見守ってくれている」と感じていた。
スタッフコメントでは「基本的には他人に踏みこまない性格のふたり。でも少しばかり事情は違うよう」と解説されている。
B's-LOG 2023年8月号
朔・栄都・六花・四季の描き下ろし表紙イラスト&書き下ろしショートストーリー。
表紙では六花の差す番傘に入る四季が描かれており、その背景となるSSが掲載されている。
spoon.2Di vol.99
四季・六花ペアによるインタビュー形式のキャラクタートーク。
編集部が注目しているペア5組のうちの1つである。
互いの初対面の印象や今は印象が変わったことを話し、夜に出かけるのを羨ましがる六花に四季は「連れてってやろうか」と誘っていた。
B's-LOG 2023年12月号
ゲーム内での四季・六花との出会いのシーンをピックアップした特集。
ふたりがセットで紹介され、媒人との出会いからして四季が六花を気遣っていることがわかる解説が添えられている。
B's-LOG 2024年3月号
モル公からも「六花と四季も仲いい」と認識されており、本編中にあったふたりのやりとりについても話している。
以前の別メンバーでの対談とは打って変わって優しく振る舞う四季や、ふたりに褒められて照れる六花の姿が見られる。
B's-LOG 2024年8月号
リリース1周年を記念した特集。
書き下ろしショートストーリーのうち七夕をテーマにしたSSにて、メインは別キャラクターであるものの六花も登場し、姿が見えない四季を気にかけ様子を見に行っている。
結合男子 -Commitments to Dawn-
ゲーム本編の前日譚となる公式コミカライズ。
作中期間的に六花の登場はほとんどないが、唯一メインキャラの志献官が勢揃いするラストでは四季と六花は背中合わせで一緒に描かれている。
2巻のカバー裏では居眠りする四季に蝶が止まり、ひとりそれに気づく六花の穏やかな時間が描かれている。向かい合って座り、六花は膝にスケッチブックを抱えていることから四季を描いていたと思われる。
また、同じく2巻の店舗別特典イラストペーパーでは純弐位・純参位全員が描かれているが、こちらでもふたりは向かい合って座り、六花は(他の志献官もいる中)四季のみを描き、四季は六花に視線を向けている。
描くもの
公式ライター・麻日珱氏による、ふたりの出会いを描いた非公式ノベル。
「これは六花と四季の物語」「非公式という形ではありますが、ここから発展があった場合でもこの設定が動くことはありませんので、公式設定と思っていただいて構いません」と語られている。