曖昧さ回避
- 抗生物質のひとつ。アレクサンダー・フレミングがアオカビ(学名ペニシリウム)から発見した。本項で詳述。
- 日本のヴィジュアル系ロックバンド。 →PENICILLIN
概要
英国の細菌学者アレクサンダー・フレミングが1928年にアオカビの産生物から見出した抗菌剤である。世界で初めて発見された生物由来の抗菌剤、すなわち世界初の抗生物質であった。
合成抗菌剤としては、当時既にサルバルサン(パウル・エールリヒと秦佐八郎が合成)が登場していたが、ペニシリンはヒ素化合物のサルバルサンに比べ、人体に対する毒性は遥かに低かった。「20世紀における偉大な発見」の中でも特筆すべき1つとして取り上げられる。
細菌の細胞壁の形成を阻害する作用を持つ。動物の細胞には細胞壁がないので、人体に対する影響は極めて低い。
上述の通り本来はアオカビ由来であるが、後に化学合成によるペニシリンも登場している。