概要
同じく奈良県を中心に伝わる<ジャンジャン火>と同じ性質の怪火で、雨の降りそうな夏の夜に城址の山に向かって「ほいほい」と2、3度叫ぶと、必ず「ジャンジャン」という音と共に飛んで着て消え去るとされる。
その正体は天正年間(1573~1592年)に十市城の城主だった十市遠忠の怨霊で、これを目撃した者は病気になってしまうといわれている
また、桜井市大三輪町(現在の桜井市の中心部に北接する地域)に伝わる伝承によれば、遠忠の魂火は山頂付近に現れるとされ、それに向かって「オーイ」と呼びかけると、「ジャンジャン」と音をたてて近寄り、大きくなりながら呼んだ者を追いかけて、最後には焼き殺してしまうという。
更に城跡を訪れる者は、誰であっても必ず落とし物をしてくるといわれている。
詳しい詳細は「ジャンジャン火」の記事も参照されたし。