ポシドニア・オーストラリス

ぽしどにあおーすとらりす

ポシドニア・オーストラリスとは、海草(うみくさ)の一種。世界最大の同一クローンによる群落を成す植物として知られる。

概要

　ポシドニア・オーストラリスPosidonia australis (英名fibre-ball weed/ribbon weed)はオーストラリア南部の水深1～15mの海底に生息する単子葉類の海草である。属名のPosidoniaは海神ポセイドンに由来する。

　通常は種子繁殖するが、西オーストラリア州のシャーク湾一帯に約200k㎡に渡って広がる群落は、種子稔性を持ちにくい4倍体の個体群であり、地下茎を使った栄養繁殖によって殖えた同一クローンによる集団とされる。

　この事から俗に「世界最大の植物」あるいは「世界最大の生物」と紹介される事が多いが、あくまで「遺伝的に同一な個体の集団として最大」であるため誤謬を生む表現である事に留意が必要である。