概要
美しい黄金色の瞳を持つ“魔族”につらなるゴスロリ少女「マオ」。一人称は「我(わたし)」。
自身の投身自殺(の試み)を庇って絶命したムラビトに情けをかけ、蘇生のために血を分け与えた。かつて勇者に打ち倒された「マオ=マオーウ776世」その人。
生まれ持った資質によって魔王の座を継ぎながら、魔王軍の権威失墜によって求心力は低下、人の世に溶け込めるわけもなく、頑丈過ぎて冥府へ行くことさえ叶わない孤独を抱えてきた。
魔王の資格たるスキル・魔物ノ統率者(モンスター・コンダクター)を継承したムラビトを見込んで、力を捨て去る唯一の手段である継承に望みをかけており、全ての力を受け継がせるまで「道具屋の嫁」として居候を決め込む。人間的な情緒には疎い節もあるが、“普通”の生き方に憧れてきたため、仮初めの道具屋暮らしに安らぎを見出している。
魔王軍を統率していただけあって、零細道具屋には不釣り合いな「万能薬(エリクシル)」の製法を持ち込んだ他、経理にも精通しており、店頭では看板娘として頭の角にカバーをかけて過ごしている。アッシュのことはトラウマ混じりに大嫌い。