概要
若い士官の女性で、序盤では士官学校を出たばかりの兵站軍少尉。
2巻で中尉、8巻で大尉に昇進する。
小柄で胸が小さく、髪は短く、近眼のため眼鏡をかけている。
実家は町の居酒屋。両親のほか、既婚者の兄と画学校に通う妹がいる。親兄弟からは「マーリャ」という愛称で呼ばれている。
堅物が過ぎた生真面目な性格による官僚主義・形式主義の傾向があり、ことあるごとに「責任問題」と繰り返す。各種文書を重視し、気が動転した時は報告書を作って落ちつく。軍に志願したのも「いい加減なことするのが嫌」で「学費いらない」というのが理由だった。将来は大佐まで昇進して、実家の居酒屋でタダ酒をたかる警官たちに「挨拶」するのが夢。
四角四面な職務態度ではあるが、一方で世話焼きの人情家でもあり、役人や官僚ならともかく、軍人に向いているとは言いがたいお人好しな人柄をしている。
兵站軍という、彼女にとっては天職と言える環境に守られていたが、戦争が激化したことで否応なしに軍隊の現実を目の当たりにすることになり、"軍人"としての自身の在り方に思い悩む事になる。