概要
アルベルト公爵家の現当主の女性。22歳独身。快人達を召喚した人物。光の月2日目生まれ。
現国王の腹違いの妹で、本名は『リリアンヌ・リア・シンフォニア』。愛称「リリィ」。
幼い頃から天才と持て囃され、後に弱冠14歳で『白薔薇の戦姫』(ルナとジークの三人で『シンフォニアの三花』とも呼ばれていた)という異名で呼ばれるようになり、王国最強と謳われるほどの実力を持つ王国騎士団第二師団長だった。しかし、それが祟って婚約者に逃げられる(実際は、裏であくどいことしていた婚約者が彼女に断罪されるのを恐れたためである)。
現国王である兄の母が側室に対しリリアの母は正室だったことで貴族の間で王位に関する諍いが起き、騎士団に入った後も続いていたがリリア本人は王位に興味は無く曖昧な形で対応していた。
しかし四年前、大量発生した魔物の討伐任務の時に王位継承権を巡るある貴族達の陰謀で、すり替えられた偽情報が原因で魔物の巣の隣に位置する形で第二師団の陣を構えてしまい、師団が大量の魔物に襲われてしまう事件が発生。奇跡的に死者は出なかったがジークが声を失うほどの重傷を負ってしまう。嵌められたとはいえ、その失態の責任を取る形で師団長を辞め、継承権を放棄して現在の名前を名乗り、公爵の地位にいる。
その後は、偽の情報をすり替えた黒幕の貴族達の割り出しと、ジークの声を治すために世界樹の果実の入手に尽力していた。後にジークの声は宝樹祭で快人が界王に頼んで手に入れた世界樹の果実で回復し、黒幕の貴族達は快人からの依頼で幻王が入手した情報によって特定された後、時空神の加護のもとで公の場にて断罪された。
正義感が強い性格だが、その分責任感も強く、必要以上に自分を責め卑下する一面があった。
勇者のみ召喚されるはずが、複数人召喚されたことで今回の勇者召喚の責任者だったリリアは彼らを保護することとなる。高貴な出であるが傲慢さや差別意識は一切無く、快人達と分け隔てなく接し手厚く持て成している(これは幼少期にイルネスから受けた教育の賜物である)。一方、過保護すぎる国王にはウンザリしている。
本来は王妹にして公爵家当主というかなり高位の立場なのだが、快人が知り合ってくる相手が遥かに格上の存在ばかりであり、その対応をさせられるためよくキャパオーバーで気絶し、度重なる心労から胃薬が手放せなくなっている。
婚約者に逃げられてからは恋愛運が無く、恋愛神から祝福を受けても効果が無かった。また、女性ばかりの環境で育った影響で男性との免疫も無く、握手だけで顔を真っ赤にするほどの初心。
当初、快人のことは肩身が狭い立場から気を配っていたが、快人が次から次へとトラブルを起こす(勿論、本人にその意図は無い)ため、流石にげんなりしている。しかし、彼と交流するうちに次第に惹かれていく…。
人界の苦労人担当且つ本編における胃痛キャラ筆頭。また無類のドラゴン好きで六王の中でも竜王マグナウェルが一番格好いいと主張している。
後の快人の恋人4号。