概要
堀川雷鼓のスペルカード。人魂弾が発射され、それが画面端に触れるとそこからV字型の弾幕と小丸弾が格子状に放たれる。
- アヤノツヅミ
能の演目『綾鼓』から。作者は不明。原拠とされる『綾太鼓(あやのたいこ)』は世阿弥以前の作。(世阿弥が著書で言及しているため)
綾(あや)とは織物のこと。綾鼓とは織物で作った鼓(つづみ)のことで、能の作中に登場する。
庭掃きをしているとある老人が皇居に勤めるとある女御に恋をした。それを聞いた女御は「木にこの鼓を掛け、その老人に叩かせてください。鼓の音が皇居まで聞こえたら私は会いに行きましょう。老人にそうお伝えください」と言って従者に鼓を渡した。従者からその話を聞き、鼓を受け取った老人は言われたとおりに木に鼓をかけて叩いた。しかし、音はならない。その後も老人は毎日鼓を打ち続けるが音は全くならない。老人は嘆き悲しみついに池に身を投げて死んでしまった。従者からこのことを聞いた女御は老人が身を投げたという池を従者と共に訪れる。すると、池から鼓の音が聞こえてくる。「これは異常だ」と言う従者に、女御は「そもそも老人に渡したのは綾(織物)で作った鼓で音が鳴はずがなかった。その鼓を打って鳴らすよう言った自分こそが異常だったのです」と答えた。鼓の音はなおも鳴り続け、ついに女御の前に怨霊となった老人が現れた。怨霊は「鳴らない鼓を鳴らせとはどういうことか。自分で打って鳴らしてみせろ。」と笞(むち)を振りかざして女御にせまった。叫ぶ女御を怨霊は笞で打ち据えた。その間に池は八寒地獄にように凍りついた。その後、怨霊は「なんとも恨めしい女御だ」と言いながら再び池に戻っていったという。
- 怨霊
綾鼓に出てくる老人の怨霊。