概要
第一話に登場。織田方の雑兵で、敵陣の勢力下で味方とはぐれてしまう。追っ手が迫る中、偶然出くわした敵方の母子に命乞いをして匿ってもらうよう頼み込み、快く受け入れられる。その後、追手の目をごまかすために僧侶に変装し、これをきっかけに改心し、僧侶として比叡山で働くが、忽然と姿を消す。実は、ここまでの行動の流れはすべて信長の命によるスパイ活動であった。
その後は織田方の武将として戦場に復帰し、比叡山焼き討ちの最中、嘗て自分の命を救ってくれた母子を、命乞いを無視して殺害する。数ヵ月語、信長のもとにお目見えする前に、下人に扮したもがりに殺害された母子の髪で編んだ草履を履かせられ、母子の恨みと遺髪で作り上げた怪物が身体中に巻き付き、バラバラにされて死んだ。なお、肉片は地中に埋められ、そこから「恨みの花」が咲き、それを十一年間塩漬けにしたものを信長はその日の夕食で食べたが、結果としてこれが最後の晩餐となった。