概要
『ロボジョックス』のスタッフ陣により製作された、実写特撮による巨大ロボット映画の第2弾。
本国アメリカでは『Robot Jox 2: Robot Wars』のタイトルで公開されたこともあるとのことであるが、ストーリー・作品世界・登場人物とも『ロボジョックス』とは無関係の別作品である。
また、大戦争後の荒廃した世界が舞台ではあるが、邦題にある「最終戦争」らしき場面は全くない。
キャスト面では、『ロボジョックス』でマツモト博士を演じたダニー・カメコナが悪役で出演している。
日本では劇場公開されず、VHSビデオ、およびDVDによるリリースとなった。
あらすじ
「メガロボット」と呼ばれる巨大ロボットたちが激突した戦争の後、荒廃した2041年の世界。「セントロ」と呼ばれる組織のゲリラ活動はあるものの、現在は欧米各国の勢力「ノース連盟」と、アジア圏の勢力「アジア同盟」の二大勢力により、かろうじての平穏が保たれていた。
そして、サソリ型のメガロボット「マラス2」は、クリスタル・ヴィスタと呼ばれる街への観光客を運ぶ任務についていた。しかし、マラス2を視察に来ていたアジア同盟のワー・リー将軍が、乗客もろともマラス2をジャックしてしまう。
マラス2のパイロットだったノース連盟のドレイク大尉と、部下のスタンピー、乗客だった考古学者のリーダは、クリスタル・ヴィスタの地下に眠る人型メガロボット「メガ1」を発見し、将軍の操縦するマラス2に立ち向かう。
メカニック
- メガ1
クリスタル・ヴィスタの地下に放棄されていた、メガロボット。
かつての戦争で用いられたものらしく、アジア同盟にジャックされたマラス2への対抗策として、ドレイク大佐たちが乗り込み再起動。マラス2に立ち向かう。
マラス2の客室ブロックをもぎ取り、乗客たちを助けるも、マラス2からの体当たりを受け転倒。のしかかられるが、胸部からの光線砲を放ち逆転する。
- マラス2
巨大なサソリ型巨大ロボット。サソリの頭部にコックピットが存在し、背中に乗客を乗せる独立したブロックが存在。
サソリの尻尾の部分には、光線砲を装備している。サソリよろしく多脚ロボットで、荒野の不整地でも走破する。
現在は、クリスタル・ヴィスタへの観光客を運ぶ任務に付いているが、視察に来ていたアジア同盟のワー・リー将軍たちによりハイジャックされ、観光客を人質に取られる。
キャスト・スタッフ
- 製作会社
製作:フルムーン・エンタテインメント
特撮:デイヴィッド・アレン・プロダクション
- スタッフ
監督:アルバート・バンド
製作、ストーリー:チャールズ・バンド
脚本:ジャクソン・バー
ラインプロデューサー:キース・S・ペイソン
作曲・編曲・プロデュース:デイヴィッド・アーカンストーン
オーケストレイション:コスティア・エフィモフ
レコーディング:ダニエル・チェイス
演奏:ランサンブル・メイラーンジ・オブ・ミルウォーキー
撮影:アドルフォ・バルトリ
編集:マーガレット=アン・スミス
キャスティング:ペリー・ブリントン、ロバート・マクドナルド
プロダクションデザイン:ミロ
衣装デザイン:マーク・ブリッジス
美術:ゲイ・ペレロ
音響効果:ロジャー・メンデ、ウィリアム・ミングス
特殊効果(内装コックピット構築):グレッグ・アロノウィッツ、ロブ・シャーウッド
視覚効果
視覚効果スーパーヴァイザー:デイヴィッド・アレン
ストップモーション骨組み:ヤンシー・キャルゼイダ
追加ストップモーション:ジム・ダンフォース
ストップモーション・アニメイター:クリス・エンディコット
- キャスト
ドレイク大尉(パイロット):ドン・マイケル・ポール
リーダ(考古学者):バーバラ・クランプトン
スタンピー:ジェイムズ・ステイリー
アニー:リサ・リナ
ワー・リー将軍:ダニー・カメコナ
チョウ・シン:ユウジ・オクモト
プランケット中尉:J・ダウニング
ルーニー:ピーター・ハスケル
プリチャード中尉:サム・スカーバー
ボウルズ:スティーヴ・イースティン
セントロのリーダー:ピーター・マーク・ヴァスキューズ
セントロのボス:ジュアン・ガルシア
トレーラー
余談
- メガ1のプロップは、「ジャンクウォーズ2035」に登場した巨大ロボットに、頭部を追加しただけのものである。