概要
『ロボジョックス』に続いて製作された、実写特撮巨大ロボット映画の1つ。『ロボジョックス』で監督を務めたスチュアート・ゴードンがキャラクターを創作しており、巨大ロボット同士が1対1の格闘戦(シングル・コンバット)で国家間の問題に決着をつけるというプロットも、『ロボジョックス』によく似ている。
元々、『ロボジョックス』劇中でマツモト14号がフライトモードで宇宙に赴いたのは、ゴードン監督が、
「続編では異星人と宇宙空間でロボットバトルする『マクロス』みたいなのをやりかった」
という伏線だった(DVDコメンタリーより)。その流れで作られたのが、こちらの作品である。
ストップモーションやゴーモーションなどを多用した『ロボジョックス』とは異なり、着ぐるみ特撮を多用。また、放棄されていたアースボットの大掛かりなセット、および直立したアースボットの実物大巨大プロップ(張りぼて)も製作されている。
ストーリー
地球人類が好戦的な異星人テリダックスとの戦いに敗れ、彼らの占領下に置かれている2036年の地球。かつて地球防衛軍の優秀なロボ・ウォーリアー(巨大ロボ操縦士)だったレイ・ギブスンは、敗戦後は落ちぶれ飲んだくれていたが、戦友ブライアンの息子でメカマニアの少年ザックに探し出され、彼の熱意と、ジャングルに眠っていた地球防衛軍の巨大ロボ「アースボット」の発見・再起動成功により、立ち直ってゆく。
そしてレイは、宇宙評議会の異星人たちのジャッジのもと、「勝てばテリダックスの地球撤退、負ければテリダックスによる地球人の永久直接支配」という条件で、かつてジャングル戦で自分とブライアンの小隊を追い詰めブライアンの命を奪った猛将・デリウスの操縦するテリダックス最強の巨大ロボ「ズガルー」との一騎討ち格闘戦に臨む。
スタッフ・キャスト
- 製作会社
リパブリック・ピクチャーズ
パラマウント・ブリティッシュ・ピクチャーズ・リミテッド
プレミア・エンターテインメント・プロダクションズ
視覚効果:スターゲイト・フィルムズ
- スタッフ
監督:イアン・バリー
キャラクター創作:スチュアート・ゴードン
脚本:マイケル・バーリン
製作総指揮:シリオ・H・サンティアゴ
プロデューサー:ルーカス・ジョージ
ラインプロデューサー:ジョセフ・ズッチェロ
音楽:リチャード・バンド
- キャスト
レイ・ギブスン(元中佐):ジェイムズ・リマー
ザック・ダグラス:カイル・ハワード
モリー・ダグラス:テリー・マークウェル
チャーリー・ウォルターズ:バーナード・ケイツ
デリウス:ジェイムズ・ルー
クオン:ジェイムズ・トーカン
ドレッセン少佐:デニス・クリーガン
ブライアン・ダグラス:ジェイムズ・ウィズ
キム師匠:ジューニー・ガンボア
キント:クリス・アギラー
登場ロボット
- アースボット
本作の主役ロボット。
森林内に放置されていたものを発見され、修復・再起動された。
頭部に透明なドーム状のコックピットがあり、胸部に大砲を内蔵。大砲発射時には、尻尾パーツを展開し、ジャッキのように地面に固定させる。
右手首からは、回転鋸を展開させ、格闘戦時に用いる。また、タンクモードにも変形する。
レイ・ギブスンにより操縦され、地球とテリダックスの命運をかけて一対一の決闘を行う。
- ズガルー
テリダックスの最強ロボット。レイの親友・ブライアンの命を奪ったテリダックスの猛将、デリウスが操縦する。
寸胴型のボディに、巨大な爪状のマニピュレーターを持つ。
ちなみに、赤色のレーザーを発射したり、倒れたアースボット相手に股間部から回転カッターを展開して切りかかろうとするなど、ロボジョックスに登場した敵ロボット・ボバレフスキー42号を彷彿とさせる描写がある。
- 骨恐竜ロボ(仮名)
前半にアースボットと森林地帯で戦う巨大ロボ。恐竜の骨格のような外装を有している。
関連動画
外部サイト
http://blog.livedoor.jp/grandmst2000/archives/52135955.html
本作を紹介しているブログ。
映像商品
日本では、97年にVHSビデオが発売された(アメリカでは98年発売)
DVDは2000年代にドイツで発売されたのみで、アメリカ、日本ともに未発売。