概要
「ロボジョックス」は、一部のSF映画マニアからは評判になったものの、興行的には惨敗を喫してしまった。
当初は「ロボジョックス」の続編として、チャールズ・バンドの新会社「フルムーン」によって企画され、ヨーロッパでは実際に『Robot Jox2: Crash and Burn』として劇場公開。
しかし、アメリカ本国では双方の公開時期が前後逆になったこともあって、全く関係のない独立したSF映画として発表された。それが本作、『ジャンクウォーズ2035』である。
ストーリーは、巨大ロボが無くとも成立してしまう、ある種ジャンル詐欺とも言える内容。
そして「ロボジョックス」とは、全く関連が無い。世界観も内容も登場人物も、無関係の作品である。
作中に巨大ロボは確かに登場するものの、ラストの数分間のみ。しかも「鉄骨の下敷きになった主人公を救うため、鉄骨を持ち上げ、殺人アンドロイドを踏みつぶす」だけという役回り。
しかも、鉄骨を持ち上げただけで、重量に耐え切れず腕がもげ、アンドロイドを踏みつぶした後に火花を散らしてショート、行動不能になりそのまま倒れるという、非常にもろいマシンでもある。
下記動画も参照。
ストーリー
オゾン破壊によって熱地獄と化した未来の地球は、多国籍企業ユニコムによって支配されていた。それに反発する地下組織には、暗殺用のアンドロイドを派遣する。
地下で反ユニコム声明を流す放送局。その局内の数人の男女の中に、人間そっくりの殺人アンドロイドが潜んでいる。外は一面の荒野、誰がアンドロイドか分からぬまま、一人ずつ殺されていく。
スタッフ・キャスト
監督:チャールズ・バンド
製作:デヴィッド・デコトー
ジョン・シュワイラー
製作総指揮:チャールズ・バンド
デブラ・ディオン
脚本:J・S・カーダン
撮影:マック・アールバーグ
特殊効果:デヴィッド・アレン
特殊メイク:グレッグ・キャノム
編集:テッド・ニコロー
音楽:リチャード・バンド
出演:ポール・ゲイナス
ミーガン・ウォード
ラルフ・ウェイト
ビル・モーズリー
エヴァ・ラルー
ジャック・マクギー
エリザベス・マクリーラン
キャサリン・アームストロング
関連動画
作中のロボット登場シーン(ロボットが登場するのは、本編84分中、終盤のこの4分23秒間のみである)
余談
- 作中に登場したロボットのプロップは、後に頭部パーツを追加され、「地球最終戦争ロボット・ウォーズ」のメガロボット「メガ1」として流用される。
- 原題「Crash and Burn」は、「ロボジョックス」劇中で、主人公ジョックスのアキレス、およびコモンマーケット側スタッフたちの合言葉として用いられている。その際には、サムズアップする。