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概要編集

木製の中空の胴に2〜12本の金属弦を張り、ピアノの様な鍵盤(キー)を備え、鍵盤を左手で押さえて右手の義甲(ピック)で弾いて演奏する、琴(弦楽器)の一種である。


1912年(大正元年)、名古屋大須森田屋旅館の長男森田吾郎(本名 川口仁三郎)が二弦琴をもとに、タイプライターのキーにヒントを得て発明した。キーの配列はピアノの鍵盤と同様になっている。


発明時から金属製の弦が用いられたのだが、従来の日本の琴の弦は絹製であったため、音色も従来の日本の琴とは違ったものであった。日本では家庭用楽器として大正時代に流行した。


近年では、活動弁士の山崎バニラが大正琴を活用して以来、マスコミ露出が増えている。


海外編集

大正琴は1915年頃から1940年頃まで、東アジア、南アジア、東南アジアへと広く輸出された。


その結果、インド東南アジア等で演奏されることも多くなった。インドではブルブル・タラング(ヒンディー語:बुलबुल तरंग)やインディアン・バンジョー(Indian banjo)などと呼ばれており、2016年には大正琴を題材にした「バンジョー」という映画も制作された。

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