概要
移行対象とも呼ばれる。英語だとsecurity blanket。
持っていると安心できるアイテムのこと。また、それらに執着している状態のこと。
と言っても「備えあれば憂いなし」というような実用的な意味ではなく、精神的に安定できるようなお気に入りアイテムのことを指す。精神安定剤と言ってもいい。
特に幼児にはよくある現象で、眠いときや不安なときに顔をこすりつけたり、握りしめたり、匂いを嗅いだりすることで精神の安定を得られる。
人によっては毛布に限らずタオルやぬいぐるみや、全く別種の物のこともある。自分の匂いが染み付きやすい物が人気。
程度にもよるが家の中ならいつも持ち歩いていたり、たとえ洗濯などの一時的なものでも手元から無くなると大泣きしたり。お気に入りや愛着を越えて執着、自らの分身とさえ考える子供もいる。
大人になってからも幼児時代の安心毛布に執着する人や、新しい安心毛布を得る人も少なからず存在する。
海外では
フランス語だとdou douというフレーズが近い意味を持つ。
子供が親から離れて1人で寝るようになる時期が日本よりも早い傾向にあり、その際に寂しくないように・不安にならないように一緒に眠るアイテムのこと。
ぬいぐるみが多いが、タオルや母親の衣服等の子もいる。
普通に保育園や幼稚園なんかにも持っていってお昼寝の時間に使うらしい。
イギリスで行われたとあるアンケートでは大人の30%以上が「子供の頃からお気に入りのテディベアと今でもいっしょに寝ている」、その内の半数ほどが「テディベアが無いと眠れない」とさえ答えている。
語原
漫画「ピーナッツ」に登場するライナス・ヴァン・ペルト(ライナス)がいつも毛布を持ち歩いているのが元になっている。
そのため「ライナスの毛布」と呼ばれることもある。