CV:赤羽根健治
概要
本編の主人公。実在した殺人鬼を凌ぐ目つきの悪さと生来の鉄扉面で道を歩けば職務質問を受けるが根は気弱で真面目な20歳。就職のため上京するも34社全てに書類送検段階で不採用を出されヒキコモリとなった田舎者。食うに困って死を選んだ矢先にWill.CO21が感染したパソコンを拾った事がきっかけで聖魔杯に参加することになる。
郵便配達にも緊張する対人恐怖症で体力も成人男子以下で無気力で冷め切っているが、ヒキコモリだけあって普段から自分の世界に籠もりがち。そのためか危機においても人ごとのように冷静。意外と頭の回転が速く機転とハッタリで幾度も窮地を乗り越える。
最終決戦では、命をかけて自らの意志で「未来視の魔眼」を演じ抜いた。
聖魔杯に参加した理由を問われ、「自分で死ぬより簡単に殺して貰いたかった」という自殺願望とそれを可能にした最高の敵役となってくれた暗黒神への感謝の気持ちから逆に興味を持たれてしまい「四苦八苦しながら一発逆転するヒデオという夢」を見続けたいという理由から強引に復活させられてしまう。
「ミスマルカ興国物語」では二代目聖魔王は「未来視の魔眼」であったとされている。
「レイセン」では
戦闘城塞マスラヲの続編であるレイセンでは、日常の生活に戻るも、やはりその目付きの悪さから就職ができず、鈴蘭と貴瀬の勧めで「宮内庁神霊班」に就職することになる。
最初はその目つきの悪さから睡蓮にひどい目で見られていたり、新しく現れた闇理ノアレに弄られて相変わらずの苦労を重ねることになるが、「神と精霊と人」についての理解を深めながら、自分なりのやり方で新たに暗躍する敵に立ち向かっていく。
聖魔杯での経験が所々で活かされており、敵対勢力の武装集団(この時は敵の存在がヒデオ達ははっきりわかっていなかったが)に囲まれた際、睡蓮をかばうように対峙しながらも、ほぼ一瞬で敵の装備、人数、更には隊員が身に着けていた部隊章を確認、把握し、簡単な誘導尋問で相手がただの「敵対勢力に雇われただけの傭兵」であるという情報まで引き出すという彼ならではの離れ業をやってのけた。
他にも自身を含む仲間が今すぐ殺されてもおかしくない状況で、ハッタリと巧みな話術で味方が現れるまでの時間を稼いでみせるなど、その演技力には磨きがかかっている。
川村英子というかわいらしく愛想が良い妹がいる。
「ヒマワリ」では
物語の中盤から登場。前作のラスボスである「全権代行」を追っていたらしい。
その過程で訓練を受けたのか身体能力の乏しさはマシになっている(と言っても人外魔境ぞろいの子の世界観では大したことは無いが)。前作の最後で組織における末席についたため裏社会からの注目度もそれなりに高いらしい。
物語の終盤重傷を負い片腕を失う。エピローグでは本編から数十年後、幸せそうな顔を浮かべて死んだことがウィル子が語っている。