CV:松元一真
休水集落に住む老年の男性。
腕利きの狩人で、その肉体や精神力は
まったく衰えを感じさせないほど活力にあふれている。
巻島春の祖父。
ここからさき暴露モード(ネタバレ注意)
一つ目のメインルート「黄泉」から宴に参加。
「くも」に配役され、目立つ動きを避けてできるだけ長く生き残り、加護を活かそうと考えるが、その意図を「おおかみ」である織部泰長に見透かされ、真っ先に襲撃されてしまった。
二つ目のメインルート「機知」では、織部泰長とともに「さる」に配役されるが、
宴の主導権をめぐって対立気味に。
房石陽明に対し、自殺志願者として休水に行き着いたことを理由に、初日の処刑対象者として
死ぬことを強要する、「へび」を名乗った馬宮久子と彼女におおかみ判定を出された山脇多恵の
白黒を見極めようと考える織部泰長と房石陽明の方針を一刀両断し、二人ともくくることを決めるなど、強権的な態度を取る。
それは彼なりに休水を思い、かつて宴に参加した経験を生かして場を導こうという配慮によるものだったが、周囲から少なからず反感や恐怖を買ってしまう。
孫である巻島春がおおかみに襲撃されるとその空気はさらに強まり、すったもんだの末、
追い詰められたおおかみが暴動を起こすと、室匠とともにいち早く対応し、ひと側のために
命を投げ出した。
おおかみの暴動を封じたルートでは、他の生き残った面々とともに平穏な日々を取り戻すが、
それも束の間、再び霧に包まれた休水集落で、能里清之介に殺害された。
三つ目のメインルート「暗黒」では、2日目の宴開始前に集落の見回りをしていたところ、崖から転落して足首を負傷した房石陽明を発見し、彼を保護する。
が、その際に、孫娘が思いを寄せる織部泰長について「芹沢千枝実と巻島春に二股をかけていた
信用に値しない男だ」と嘘を吹きこまれ、3日目の宴の最中に暴力沙汰を起こしてしまう。
しかし春の制止によって我に返ると、周囲に対し、「わしをくくれ」と宣言。
織部泰長らに後のことを託し、春に惜しまれつつ、くくられた。
頑固な年寄り気質だが、「濃霧」では、房石陽明の容姿に難色を示す山脇多恵を
「よそは皆こうよ。はよう帰せばええ」と諭しており、問題解決のために柔軟な姿勢を取る一面をのぞかせた。