平曲「祇園精舎の鐘の音」
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へいきょくぎおんしょうじゃのかねのおと
九十九弁々のスペルカード。全モードで使用する。
九十九弁々のスペルカード。八橋のスペルカード、琴符「諸行無常の琴の音」と対になっている。
- 平曲(へいきょく)
琵琶法師が平家琵琶を用いて弾き語る、『平家物語』の語り物音楽。
- 祇園精舎の鐘の音
『平家物語』冒頭の有名な一節から。ただし、『平家物語』は「祇園精舎の鐘の声」。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢の如し。
猛き者もついには滅びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ。
- 祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
仏陀(釈迦)が生きていた時代に存在した仏教寺院の名称。
漢語の正式名称は「祇樹給孤独園精舎(ぎじゅぎっこどくおんしょうじゃ)」。いわゆる天竺五精舎の一つ。仏陀が説法を行った場所であり、仏教経典にはしばしばこの名称が登場する。
この寺院のあった場所は現在のインド共和国ウッタル・プラデーシュ州。当時はコーサラ国に位置していた。寺院跡のサヘート遺跡が歴史公園として整備されて今も現存する。
日本の寺院にはほぼ確実にある鐘だが、これは中国発祥の風習。そのため、インドの祇園精舎には鐘は無く、考証的には「祇園精舎の鐘」は誤りとなる。しかし、この平家物語の一節が縁となり、2004年に日本から鐘が寄贈され、「祇園精舎の鐘」が歴史公園内に置かれている。
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