概要
宜野湾並松辺りの長棚と居場所にあった洞穴に棲んでいたとされる化け猫。
ある時、美しい化け猫が若い美しい女性に化けてとある男性と結婚し、子供を2、3人を授かり、長い間正体を悟られることのなく生活を続けていたが、ある日、子供たちに自分が天井裏でネズミを捕えて食べている所を見られてしまい、その話を聞いた夫に正体を悟られ別れ話を切り出されてしまう。
化け猫は夫がそういうなら別れるといって家から出て行くが(ちなみに夫はその際にいろいろなものを与えたというから、この手の話としては紳士的な対応である)、長年うまく騙してそれなりに幸せに暮らしていた彼女にとっては腹に据えかねる出来事であったらしく、実家(?)の洞穴へ帰るや否や、自分たちの元締めである化け猫に恨みを晴らすべく夫は勿論、(自分が産んだ)子供たちもその手に掛けると宣言する。しかしボスネコから「もし夫が例の魔除けの呪文を知っていたらその望を果たす事は出来ない」と逆に諭され、一端は矛を収めた。
しかしそれでもやはり諦めきれない彼女は真夜中にこっそりと夫の元へと戻り、復讐を完遂しようとするが、実は長年連れ添った妻の事が気に掛かり、こっそりと後を付けて洞穴までやって来ていた夫に、例の魔除けの呪文の事を聞かれていた為、復讐を遂げる事は叶わず、諦めざるを得なかったという。