概要
性別は男性。体格は中肉中背で、髪は茶色がかった短髪。
このタイプのゲーム主人公にしては珍しくパーソナリティがはっきりしている。
ヴィエンナ音楽院及び音楽解放同盟に所属するコンバットオーケストラ指揮者。
楽器や楽曲に深い造詣を持ち、またアクの強い演奏家や音精をうまく纏め上げる人格者で、ゲームリニューアル前の時点で複数の地域を文明ギルドから破竹の勢いで奪取し、リニューアル後は音楽院首席指揮者となり、他国の首脳との会談・交渉も任される(主人公補正を加味しても)優秀な人物である。
同時に作中きっての苦労人でもある。もとから責任者として怖い上司からの矢面に立ったり、この手のゲームの主人公の宿命として慕ってくる女性の熱烈過ぎるアプローチに対処したりしていたが、首席指揮者となってからも苦労は絶えない…どころか悪化しており、イベントではオートマタから音精を庇って一時的に記憶を無くしたり、音精同士のケンカを仲裁してたらオートマタから毒針を撃ち込まれて生死を彷徨ったり、指揮者であるが故に音精や演奏家たちがノリノリで参加する危険な競技大会に強制的に同行しなければならなかったりと何かと酷い目に会っている。
『落ちこぼれ』の真実
親記事にも書かれているが、メンデルスゾーンから最初は「文明ギルドから逃げてきた落ちこぼれ」「指揮者は人材不足なので取りあえず間に合わせ要員」として扱われた。
何故ここまで評価と能力にギャップがあったかというと、ヴィエンナに逃れる前はジレーネ音楽大学に在学していたが、文明ギルド侵攻時に唯一人「まず対話すべし」と主張し学業そっちのけで活動していたからである。
ちなみに当時大学は「文明ギルド恐れるに足らず」という慢心が主流で、その結果は惨敗。優秀な音楽家や指揮者、演奏家、音精が鏖殺されることとなった。
落ちこぼれ扱いされてた事で追跡が弱かったため助かった主人公は「もし学業を疎かにせず、そして学内で確固たる立場を得ていたなら」という後悔に苛まれると同時に「無力なままでは対話などできない、同じ過ちは繰り返さない」という決意を抱き、セカンドチャンスとなったヴィエンナでは学業・戦闘・校内政治・楽団員のケアの全てに手を抜かない、ほぼ完璧超人となったのである。
そして…
ヴィエンナにて首席指揮者という"力"を手に入れた指揮者は、ついに敵との対話を果たす機会を得る。
最初に戦い捕虜にしたギルド幹部"毒ガス使い"フレデリカ。
彼女に元々の志を思い出させることに成功した指揮者は、自身の本懐を果たすと同時に「元幹部クラスの協力者」という武器を得るに至った。