救いはないんですか
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すくいはないんですか
「救いはないんですか!?」の表記揺れ
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すべて見る- 酔生夢死
柩に入れるものはない
サッカーに狂ってる男が殺されて糸師冴に成り、また死んで潔世一に成る話。 心情描写苦手だから狂ってるか伝わりづらい。 * * * * * * * * * * * * * * * 読了後推進 二回目のW杯で、兄が死ぬのを目の前で見た。冷たくなっていく兄の手、血の気が引いていく肌、広がる血溜まり、血が染みていくユニフォーム、兄に駆け寄るチームメイト、狂ったように笑う男、遠くから聞こえてくるパトカーと救急車の音、観客の悲鳴。 現状を受け入れられなくて、全てが他人事のようだった。 「凛ちゃん!突っ立ってねぇで冴ちゃんの止血やって!!」 士道の怒声で我に帰る。慌てて兄に駆け寄って士道がユニフォームで抑えている傷の上に、さらに自分のユニフォームを乗せて手で抑えた。 「天才ちゃん、目ぇ閉じるな!!」 愛空が兄に人工呼吸をして、口の中の血を捨てている。それに脳がようやく兄が死ぬ、という事実が追いついてきた。 嫌だ。 「死ないで、にいちゃん」 まだ、兄ちゃんと仲直りできてないのに。 兄は死んだ。犯人は逃げた。葬式には沢山の人が来た。俺は泣けなかった。最後に会った時よりずっと細くやつれた母が泣きながら対応しているのを夢のように見ていた。しばらくして兄の墓の前に立って、ふつふつと怒りが湧いてくる。兄は死んだ。なのになぜ、兄を殺したやつは捕まっていない。 「......殺してやる」 兄が死んでからサッカーを辞めたが、それでも金はある。持てる全てを使って兄を殺した奴を捕まえて、考えうる限り苦しくて辛くて痛くて死にたくなるほど残虐に、酷く、原型を留めぬほどにぐちゃぐちゃにした。 それを適当に海に捨てて、いつも兄とアイスを食べていた海岸に座る。カチリ、と兄を殺したのと同じ型の銃のセーフティを外して銃口を腹に当てた。 パンッ 音の後に少し遅れて痛みと熱が襲ってくる。じわじわと血が流れる感覚に兄も同じ感覚だったのだろうかと思った。 どんな形になっても、魂だけでも、必ず見つけてみせる。 「にいちゃん、いまいくからね」 そしたらいっしょにサッカーしよう、にいちゃん * * * * * * * * * ...まあ、兄ちゃん転生してるんで魂はないんですけど。なんなら凛のことなんて忘れてるんですけど。8,818文字pixiv小説作品 - 成り代わり宿儺はマイナス思考
成り代わり宿儺はマイナス思考14
悠仁君が限界突破したので成り主は保護者クビです。 順平お前、えがったねぇおま、おまえぇ~~ でも成り主はじゅんぺにどう落とし前つけてくれんの?ん? こっからは明るいお話になります。 山月記好きなのバレる。 誤字脱字注意文法波浪警報発令 はわ、タグとコメが...😭💥😭💥 伏黒動物園...開こ...🤗🤗 時間かけてSAN値回復しよね...🤜💥🤛8,555文字pixiv小説作品 裏切り者の幸福理論
暦の上では秋と呼べる、けれども茹だるように暑いよく晴れたあの日、私は1人の青年と出会った。 暑さに項垂れる私に冷たい飲み物を差し出した彼は、眩しいばかりの青空を背負い、私に向かって困ったように、笑った。 夏油傑と裏切り者の青年のお話。 注意事項! n番煎じ 既出ネタだったらすみません! 誤字脱字 作者はにわか知識です 作者はお豆腐メンタルなので、読んだ後の誹謗中傷は受け付けません。何でもいいよ、という方のみお願いします。 素敵な表紙は此方からお借りしています。 https://www.pixiv.net/artworks/47077437 読了後推奨 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 「…俺たちを裏切ってまで、救いたかった友人に、殺されてちゃ世話ねぇだろ。」 朝焼けの中、1人の男が、倒れ伏す血塗れの青年を見下ろして、苦い笑いを溢す。 息子のように思っていた。いつだったか、非呪術師の両親に迫害されるこの子供の手をとった時から、ずっとこの子供を愛し、育ててきた。血のつながりはなくとも、俺たちは確かに、家族だった。 けれども、この子供は実の両親に迫害されていたにも関わらず、俺の思想には反発し続けた。非呪術師の殲滅。それを理想に掲げる俺を、言葉にこそしなかったが、よく思っていなかったのは間違いない。だからこそ俺は、この子供に最後まで、人を殺すことをさせなかった。その代わりに命じたのが、高専から情報を取ってくるという、仕事だった。 夏油傑は非呪術師出身だ。それ故に、五条悟よりも幾分か隙がある。実際、この子供はすぐに夏油傑に取り入る事ができていた。…いや、違うな。最初から、この子供は夏油傑を陥れてやろう、なんてこれっぽっちも考えられなかったんだろう。だから、ただ話しかけて、そうしていつのまにか、互いに大切な存在へと、変わっていった。 夏油傑と仲が良いという情報を聞いて、俺の仲間たちはこぞって、夏油傑を仲間に引き入れろと、そうこの子供に進言した。けれどもこの子供は一度として、その言葉に頷かなかった。俺が言うのもなんだが、俺たちは決して、五条悟に勝てると思っていたわけじゃない。死んでもいいと思っている、破滅へと向かう俺たちの地獄に、この子供は夏油傑を引き入れることを拒み続けた。 作戦決行の前夜、子供は俺に向かってどこか晴々とした顔で、言葉を投げた。 「俺は父さん、貴方を裏切ります。貴方のために、友人をこの地獄には引き入れられない。けれど貴方に救われた命だ。俺の命くらいならば、貴方のために投げ出しましょう。」 親の俺がそれを望むわけがないって、一体どうして思い当たらないのか。裏切ると言った子供は、俺に向かって首を差し出した。その頭にボスっと軽い手刀を落として、そのままわしゃわしゃとその頭を撫でる。 「俺を裏切るなら、最後に一つ俺の言うことを聞け。」 それにこくりと頷いた子供に、俺は笑った。 「空。必ず、幸せになれよ。」 それに目を見開いた子供に、また、笑った。 親は子供の幸せを願い、尊ぶものだ。なぁ、空。俺は嬉しかったんだよ。お前にとって大切なものができて、お前が自分で道を選べるようになって、嬉しかったんだ。お前が自分の道を歩めるのなら、無理に俺の歩む道を追う必要はない。俺の地獄を歩むのは、俺だけで十分だ。 目の前に倒れる、変わり果てた姿の息子を見下ろす。空は結局、俺たちの作戦に参加することを選んだ。それは夏油傑を仲間に引き入れないという選択をした、息子なりの贖罪のつもりだったのだろう。俺がいくらこの子供を許しても、この子供は自分を許せない。愚かな子だ、けれどもどうしたって愛おしくて、可愛い、我が子だ。 もう俺の仲間たちはみんな揃いも揃って、地獄の門を叩いてる頃だろう。…俺も、時間の問題だ。それは、俺の運命だ。俺が選んだ、俺の運命だ。けれどお前は、違うだろう?お前が選んだのは、俺じゃない、お前の友人だ。ならば、その隣で精々笑って、生きていろ。此方に来るのは、まだ早い。 息子の頬に、手を添える。冷たくなったその頬は、何の温もりも俺に与えてはくれないが、俺はこの子供の温もりを確かに覚えている。初めて会ったときに抱き上げて、抱きしめた、温もりを覚えている。 なぁ、空。優しくて、愛おしい、我が子よ。 俺はお前が、大切だった。お前に裏切られたって笑って許せるくらい、お前が大切だったんだ。 お前がお前を許せなくても、俺はお前を許し続ける。…俺たちは、家族だろう? お前はきっと、夏油傑のことも裏切ったと、そう思っているんだろう。だからこそ、お前はその手にかけられて死ぬことを、贖罪とした。けどな、父さんはそれを、許してやれそうにないよ。だってこんなにも優しい裏切り者を、誰が憎むことが、できるだろう。 空、空。幸せにおなり。 お前は笑っているのが、一番いいよ。 困ったようにではなくて、心から、おひさまの下で、笑っていておくれ。 それこそが、俺の望む幸せだ。お前が心から笑える世界を、俺はずっと作りたかった。 「じゃあな、バカ息子。…精々、長生きしろよ。」 術式を発動する。 視界がどんどん暗くなっていく。その霞む視界の中、バカ息子の、顔色がどんどんと、生者のそれに、戻っていく。はは、お前、生き返ったら、どんな顔、するんだろう、な。それを見れないのが、少し、心残りだけど。 「お前なら、幸せに、なれる、」 どうか笑って。愛おしい我が息子よ。 「…とう、さん?」9,607文字pixiv小説作品- 鬼舞辻無惨♀の夫になりまして。
鬼の首魁の記憶はリロード可能
前作ではお世話になりました。そしてブックマークやコメントありがとうございます。思った以上の反応と需要があるとのお声をいただき、テンション上がってシリーズ化及び2話目の投稿です。今後も地味に続けていこうと思います。 追伸:原作見てると無惨様って本当にペイズリー柄の衣装ばっかり着てますよね。どこで見つけてきてんだろう。 ■1/18表現の修正11,912文字pixiv小説作品