概要
春日晴はとあるお嬢様学校において文武両道に秀でた才媛として尊敬を集めるお嬢様。
しかしその正体は油田を掘り当てた祖父によってセレブとなった元極貧生活者だった。
今までと180度違う生活の中で、貧しい生活の中で培った超人的能力とおかしな常識を持つ晴を中心とした日常が描かれる。
単行本は現在14巻まで発売。
登場人物
春日 晴(かすが はる)
主人公。お嬢様学校に通う高校2年生であり「春姫」と呼ばれている。
幼いころからお姫様にあこがれており、本物のお嬢様となるよう努力しているが、
貧乏時代の常識と身に付けた並はずれの身体能力からその道は遠い。
その能力と常識の具体例としては
・弟の腕を強く握りすぎて骨にヒビが入る。
・風呂桶で潜水8分越え。
・たこ焼きを「ゆでダコを手で一口大に圧縮したものを焼いたもの」と勘違い。
・正月のオリジナルカルタに書かれている文が
「マグロは空想上の生き物です」
「イカを植えてとせがまれる」
・お面をつけて祭りに行ったらその超人ぶりにより、ご当地ヒーローと化す。
など。
人にやさしく包容力、行動力も兼ね備えた性格だが、間違った常識から突飛な行動をとることもある。
芸術制作能力は壊滅的(夏を表現した創作ダンスのテーマが仁王としか見えないなど)。
春日 あたる(かすが あたる)
晴の弟。中学生で生徒会長をしている。瓶を手刀で開ける程度の超人的能力は有しているが、いろいろな意味で春日家の中では最弱…。姉より常識はあり、姉の突っ込み役となることが多いが晴と同様セレブ生活には慣れていない。
具体例として
・そうめんはそのまま食べるもので、めんつゆをつけるという発想がない
…以前に生まれて初めてのめんつゆに号泣。
・晴がライスシャワーの代わりに俵を投げると思った時の感想が「ひろうのがカンタンだよ」。
・成績優秀なのは教科書しか読む物がなかったから。
・感謝の気持ちとして、クローバーの葉を女子部の面々から貰った時に「(食べられるけど)食べちゃダメ・・・なんだなぁ、と・・・」とコメント。
など
じいやさん
春日家に使える執事。本名不明。何やら使用人で構成されていると思われる、「バトラーV(ファイブ)」なる団体にも加盟しているらしい。
春日家への忠誠心が高く、春日家の極貧エピソードを知っては号泣し、また晴とあたるに対しては「幼少の頃も今と同じくらい可愛らしかったろうなぁ」という思いから、もっと早くに出会ってお仕えしたかったと思うほどに愛おしんでいる。
「わたくしの我儘です」
御園(みその)さん
春日家のメイド。可愛いもの好き。じいやさん同様、春日家への忠誠心が高い。
春日家の心情に対して感動した事をすぐさま日記に書き留めたり、晴が古布で作ったお揃いのドレスを「家宝にする」と発言するなどしている春日家ファン。
おかあさん
晴とあたるの母親。いつも着物と割烹着を着ている。極貧時代が長かったため、開運グッズを集める癖がある。
15分充電してやっと3分動けるという虚弱体質だが本気は晴を凌駕する(かるた遊びでのかるたをとるスピードは晴ですら抜き手しか見えないほど)。晴とあたるのおかしな常識の一部はお母さんが教えたもの。
三条 紋(さんじょう あや)
愛称は三条さま。晴の同級生であり、目標にしている筋金入りのお嬢様。
晴のライバルを自称しているが、傍からは敬愛しているとしか見えない。
小動物的な人気が高く、上級生からは抜け駆け禁止の不可侵条約が結ばれている。かなりの虚弱体質で長時間外に出すぎると倒れる。