「精神的苦痛における損害賠償請求っていくらくらいでしょうか?」
プロフィール
CV. | あさり☆(18禁版)/由宇翼(全年齢対象版) |
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称号 | 「夢を追ったリアリスト」 |
概要
椎菜の姉で、理樹らと同じ2年生。元々ラクロス部に所属していたが、現在は部活に入っておらず、ファミレスでアルバイトをしている。
両親は離婚しており、絵本作家の母親との母子家庭の基で暮らしている。
最初の登場は、寮の停電騒動の原因を調査するべく聞き込みを始めた理樹達に話しかけられた時。その後も度々登場し、クドが椎菜と親しくなった関係もあり、それが彼女の抱える複雑な事情が曝け出されることに繋がっていくようになる。
ちなみに作中では下の名前で呼ばれることは基本的に無く、メッセージウィンドウの表記も苗字の方で統一されている。
性格
一言で表すなら現実主義。その徹底ぶりには理樹はもちろんのこと、プレイヤーをも圧倒させる。夢に向けて一生懸命な妹とは正反対の性格のようで、内心妹のことを想ってはいるのだが、何かと対立してしまう。
家庭環境の影響もあり、かなり金銭面に厳しく、女子寮の洗濯場にて理樹に口止め料や損害賠償を請求するような発言をしたことも。食べ物に関しても貧乏性ゆえの性格が光り、その徹底ぶりにはこれまた理樹はもちろんのこと、プレイヤーの涙をも誘う。
恋愛感情に関しては誰とも付き合うつもりはないとはっきりと公言しており、かなり絶望的な状況。
ネタバレ
現実主義に至る前までは、貧しい家庭ながらも幸せな日々を過ごしており、ラクロス部では県内でも有名な選手にまで上り詰めていた。
しかし、全国大会予選によって部活を引退せざるを得ないくらいの大怪我を負ってしまう。部費や遠征費などで元々苦しかった中、怪我による医療費も重なったことで母親に大きな迷惑をかけてしまったという自責の念に駆られてしまう。
これ以上迷惑をかけられないと初は、リハビリに励むことなくラクロスから手を引いた。
夢を諦めたことと、それまで当たり前に存在していたはずの家庭が崩壊したことへの喪失感が、今の初の現実主義的な人格を作り上げたのである。
夢に一生懸命な椎菜に現実的な言動を投げかけるのも、自分の二の舞になってしまうことを危惧してのことだった。
その行為に疑問を感じた理樹やクドからの問いをきっかけに、現実的な思考によって作られた分厚い殻が破れ、心の叫びを投げかけるようになる。
その翌日に開かれたペットボトルロケット大会の日には椎菜のことが気になって仕方がなかったようで、店の人の気遣いでバイトを休み、椎菜の元へ駆けつけるようになる。
そして、この日をきっかけに有月家の家庭環境が徐々に明るみを帯びていくようになる。
以降の初はそれまでにない明るい感情を見せるようになり、椎菜にも素直な気遣いを見せるようになる。
特に、クドを恋人としているせいで理樹にロリコンの気があるのではと疑い、しばしば椎菜を遠ざけるべきなのではという少々余計な心配までするほどである。
それ以外でもしばしば理樹をからかいがてらにケダモノ扱いしているようなところも見られる。
もちろん理樹にマイナスのイメージを持っているわけではないのだが、それどころか追加シナリオにおいては、絶望的な恋愛フラグだった彼女からも理樹に対し少し好意的な感情を抱いていることが判明する。
……ちなみに物語において2度目に彼女と出会う時は前述した女子寮の洗濯場の前である。運悪く理樹の服があることに気付かれたという状況で、あろうことか初は近くに隠れているであろう男子をおびき出そうと、理樹のパンツに顔を突っ込もうとするトンデモ行為に出る。結果的に理樹をおびき出せたわけではあるが、本人曰く「もし誰も来なかったらそのまま顔を突っ込んでいた」らしい。
下手したらこうなっていた……かもしれない。
なお、口止め料を請求されかけた際も、偶然居合わせたあーちゃん先輩がセクシーな下着を使ってると暴露すると、それに免じて黙ってくれる。先輩に叱られたのは言うまでもないが。