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本の怪談

ほんのかいだん

ポプラ社ポプラポケット文庫にて刊行されている、作・緑川聖司、絵・竹岡美穂による児童文学シリーズ。「色の怪談」と呼ばれることも。
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概要編集

2010年7月から2019年12月にかけて、ポプラ社ポプラポケット文庫にて刊行された。

作者は緑川聖司。絵は“文学少女”シリーズなどで知られる竹岡美穂が手がける。

同作者の作品に怪談収集家山岸良介シリーズがある(こちらはスピンオフ的な位置づけ)。シリーズ合わせて累計100万部を突破した。


読みやすいながらもじわりと怖さを感じさせる文章、儚くも可愛らしい絵に加えて、読者と同じように作中の主人公も本を読んでいるという入れ子構造が特徴的。

児童向けだがなかなか侮れず、大人でも十分楽しむことができる。また、読む時間帯には注意。


登場人物編集

山岸良介(やまぎし りょうすけ)編集

作中で主人公が手に入れる本の作者名。並びにシリーズを通して登場する謎の人物。

登場する際の姿は図書室の司書、アルバイト、作家など実に様々。女性として登場することも。

突然現れたかと思えば突然消えたり、同時刻に別々の場所に存在しているような描写があったり、年月が経っても外見がまったく変わっていなかったりとあらゆる面で人間離れしており、その正体は謎につつまれている。


岸里ゆかり(きしざと ゆかり)編集

「赤い本」および「黄色い本」の主人公で、小学六年生。二つ年上の姉がいる。

引っ越してきた家の屋根裏で見つけた本を読み進めるうちに、自分の周りでも同じような恐怖が起こり始める。その半年後には、新聞部として怪談コンテストに応募するための学校の怖い話を検証することに。


井上まみ(いのうえ まみ)編集

「わたしの本」「あなたの本」「みんなの本」の三部作における主人公。

友人に勧められてコンクールに応募するため小説を書き始めると、ノートに書いた怪談が現実になってしまう。

物語開始時は小学六年生だったが、「わたしの本」後半では大学生に成長した姿で登場した。以降は大学に通うかたわら作家として執筆活動をしている。


作品一覧編集

本編14巻、番外編2巻の計16巻。

タイトル備考
1ついてくる怪談 黒い本赤い本と対になっている。
2終わらない怪談 赤い本黒い本と対になっている。
3待っている怪談 白い本雪女、白蛇など白にまつわる怪談が多い。
4追ってくる怪談 緑の本青い本と対になっている。山や森が舞台となる怪談が多い。
5呼んでいる怪談 青い本緑の本と対になっている。海や川、プールなど水辺が舞台の怪談が多い。
6封じられた怪談 紫の本紫の鏡など紫にまつわる怪談が多い。カバーを外すと…?
7時をこえた怪談 金の本銀の本と対になっている。日本の民話のような怪談が多い。
8海をこえた怪談 銀の本金の本と対になっている。海外のファンタジーのような怪談が多い。
9学校の怪談 黄色い本赤い本から半年後のお話。学校が舞台となる怪談が多い。
10色のない怪談 怖い本黒・赤・白・緑・青・紫・金・銀・黄とこれまでの色にまつわる怪談を収録。
11番外編 忘れている怪談 闇の本番外編第一弾。
12番外編 つながっていく怪談 呪う本番外編第二弾。わら人形など呪いに関する怪談が多い。
13よみがえる怪談 灰色の本お墓、お地蔵さまなど灰色にまつわる怪談が多い。
14まぼろしの怪談 わたしの本
15とりこまれる怪談 あなたの本わたしの本から一年後のお話。ほとんどの怪談が二人称で書かれている。
16伝染する怪談 みんなの本あなたの本から一年後のお話。

余談編集

ポプラポケット文庫のHPでクイズに答えると、本には収録されていない特別番外編を読むことができる。


2019年8月14、15日にNHK総合で放送された「声優×怪談」第2夜にて、青い本に収録された『青い目の人形』が声優の三石琴乃桑島法子によって語られた。


関連タグ編集

児童文学 ポプラ社 怪談


外部リンク編集

「本の怪談」シリーズ(緑川聖司・作/竹岡美穂・絵)、本にのっていない番外編はこちら!

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