「プライドも体面も捨てたら、残るもんなんて何にもない
それ捨てたら死んだも同然やろ」
「これから先、何をやらかして何が起きても、わたしとアンタだけでどうにかするわよ」
CV:上田瞳
概要
漫画「来世は他人がいい」に登場するキャラクター。主人公。
高校三年生。4月2日生まれ。
関西最大の指定暴力団「4代目桐ヶ谷組」直系の「染井組」組長の孫娘。
関東の暴力団「深山一家」総長の孫である深山霧島との婚約を祖父に勝手に結ばれ、東京で暮らすことになってしまう。
霧島と過ごすうちに彼の本性を知り、一度は大阪に帰ろうとするものの、祖父の言葉を受け霧島に復讐する為に東京に残ることを決意する。
名前のモチーフは、桜の品種「ソメイヨシノ」であると考えられる。
人物像
ヤクザの家系ではあるものの、アクティブな祖父を反面教師に育ってきた影響で慎重な性格をしており、学校でも基本的に大人しく過ごしている。
その為、一見すると一般的な感性を持った常識人に見えるが、覚悟を決めた際には常人離れした胆力や思いきりを見せる。また、激昂すると過激な言葉で相手を威圧する、プライドや生き方を曲げるくらいなら命を捨てても構わないと思っているなど、しっかり極道の娘らしい一面も持ちあわせている。祖父の蓮二曰くこのような気性は生来のものらしく、「正業につける普通の人間にしようと教育で表面だけは矯正したが、中身は最後まで直らなかった」と呆れている場面がある。
組長である祖父や組の構成員を家族として育った為、乱暴な男には慣れていたが、その誰とも違う怖さを持った霧島に当初は恐怖を抱いていた。しかし、復讐を決意してのちは、良くも悪くも遠慮のない振る舞いをするようになる。その図太さを霧島からは「適応能力が異様に高く、反面危機管理能力が多少欠如している」、母親からは「能天気」と評されている。
東京では深山邸の離れで生活しており、どこかに出掛ける時は霧島と共に行動することになっている。
関西人であるが、東京に来る際に蓮二の計らいで標準語を身につけており、関東の人間である霧島に対しては基本的に標準語の女性口調で話している。
幼少期から一人での通学を許されず車で送迎をしてもらうなど箱入りな一方で、蓮二から一般的な常識と金銭感覚を叩き込まれている為か、光熱費の節約を心掛けたり、菜園を作って自給自足したりとなかなか家庭的な側面もある。
病院が嫌い。幼い時分より、不機嫌になると「メエー」と鳴く癖がある。
酒はかなり強い。
父親は生まれる前に他界しており、母親は病弱で育児が難しい状態にあることから祖父の家で育てられてきたという経緯がある。別居はしているものの、母親との関係は良好な模様。
学校の勉強は苦手なようだが、とっさの機転で危機的状況を脱するなど、かなり冴えている場面も多い。
自動車免許は取得済み。
容姿
年不相応に華やかな美貌をしており周囲の目を引くが、反面その親しみにくさから「ケバい」「梅田のホステス」と言われたりと周囲からあまり良い印象は抱かれていない。その上、抜群のスタイル(特に胸の大きさ)から卑猥な目で見られることもしばしば。身長も高く、霧島の身長を抜かないように高いソールの靴を避ける場面がある。
顔は若い頃の蓮二によく似ているらしい。髪の毛は天然パーマで、本当は短くしたいが癖を抑える為に伸ばしているとのこと。
また、ほとんどの場面で実年齢よりだいぶ上に見られてしまっている。
上記のように派手な顔立ちをしているからか、基本的に化粧はしない模様。
夜職の女のような私服を多く持っているが、それは祖父の友人からタダで貰ったから着ているだけであり、本人的にはジーンズのような楽な服装を好んでいる。