概要
2016年11月、アメリカの大統領選挙でドナルド・トランプが当選。2008年のオバマ政権以来となる共和党政権が樹立された。トランプ氏の支持母体は福音派を始めとする保守派であり、本人の過激な発言は良くも悪くも注目を集めたためリベラル層が多い東西海岸の都市では反トランプデモが勃発する事態となった。(リベラル用語の基礎知識より)
ニューヨークで起こっていた反トランプデモの参加者がフジテレビの取材に対して答えたのがこの言葉である。元キャプチャを載せたツイートはすでに現存していないが、その属性過多ぶりと語呂の良さから「黒人」「ゲイ」「ユダヤ教」の部分を入れ替えて現在もネタにされている。よく間違えられるが、一人称は「私」ではなく「僕」である。
しかしながら、民族離散により世界各地に移り住んだユダヤ人の中にアフリカに移住したグループも多数存在し、また現代になってからアメリカに移住したユダヤ系とアフリカ系の混血あるいは改教により「ネグロイド系のユダヤ人」という人々も存在する。
話題となった彼も、保守的な価値観を持ち同性婚をタブー視する「ユダヤ教」 そして未だ被差別側である「黒人」「ゲイ」という3つのアイデンティティの中で生きている一人の人間だということは忘れてはいけないし、彼の言葉は決してぞんざいに扱うべきではないということを心に留めて欲しい。
余談
ユダヤ教は同性間の性交を反ユダヤ的であると考えており、特に正統派ユダヤ教を信仰する宗派やイスラエルの保守派は同性愛を否定する傾向にある。
伝統的にイスラエル首相や保守派と米保守派は仲が良い傾向にあり、2024年11月の米大統領選の後、ネタニヤフ首相はトランプ氏の当選を祝福していた他、イスラエルではトランプ氏を称える横断幕が各地に掲げられた。