概要
海星とは、『金田一少年の事件簿』の短編「血溜之間殺人事件」に登場するキャラクター海峰学×星桂馬のBLカップリングの略称である。
「聖恋島殺人事件」に登場する海星終吾との関係は特にない。
海峰と星はともに高校1年生。それぞれ海峰は不動高校の、星は開桜学院の囲碁部に所属している。不動高校対開桜学院の合宿対抗戦に参加しており、二人は合宿2日目に対戦する予定だった。
合宿2日目の朝、対局場で裏返した碁盤の上に星の生首が置かれているのが発見される(アニメでは首が切断されていない星の絞殺死体が両手首を縛られた状態で碁盤の上にうつ伏せにされていた)。
ネタバレ注意
星を殺害した犯人は海峰。
海峰と星は高校受験の塾で知り合い、互いに開桜学院を目指す囲碁の有段者ということで仲良くなった(海峰は「もしかしたら初めてできた親友かもしれない」と語っていた)。塾の成績は海峰の方が上だったが海峰は星を認めており、開桜学院に入学して一緒に東大を目指すことを誓い合っていた。
高校受験の結果は海峰が開桜学院に合格し星は補欠合格(2位)であった。しかし何者かが海峰の名を騙り海峰は入学辞退させられた。海峰の母親はパートのかけ持ちなどで無理をしており、ノイローゼになり自殺してしまう。
そんな折、海峰は囲碁部で合宿対抗戦のメンバー表を目にする。そこで開桜学院のメンバーに星がいることを発見した。海峰は自分の入学辞退が星の仕業だと気付き、許せないと思い殺害を決意した。
星は合宿前、先輩の天元花織に「自分は裏切り者だから耐えられない」という内容の相談をしたり(それを目撃した三ツ石から二人が付き合っていると勘違いされる)、担任に手紙と退学届を出してすべて告白して開桜を辞めるつもりだったことが事件後明らかになった。また金田一に「俺はそもそもこんなところにいられない人間なんだ」と言ったり廊下でのモノローグで「殺されたって文句言えないよ」と思っていたりした。このように、やってしまったことに対して反省や後悔をしてはいたようである。
一方で、合宿では海峰と顔を合わせているのにもかかわらず謝るどころか声を掛けることもしていない。さらに尻ポケットに碁石のダイイングメッセージ(白と黒の数が海峰の得意なピアノの鍵盤を指し示している)を残している。短編という長さで紙面の都合もあるだろうが、星の反省や後悔の仕方が中途半端であったことは否めない。