「あの子に 興味があるんだ」
CV:福原綾香
概要
可愛いだけじゃない式守さん第4巻において登場したキャラクター。誕生日は11月3日。式守さんや和泉くんとは別のクラス(式守さんたちは2年4組だが、狼谷さんは2年1組)の女子生徒であり、猫崎享は同じく女子バレー部に所属している。バレー部においては、高校入学時からバレーをやり始めたにもかかわらずエースを務めており、身長が高く(アニメオフィシャルファンブックでは170㎝)、クールで誰にでも優しいため男女共に人気があり、周りには常にギャラリーができるほど。またアニメ第2話において先行登場しており、その実力の程を見せつけた。その際和泉くんと会話をする式守さんに意味深な視線を向けており……
和泉くんと同じく図書委員に所属しており、1年生時は和泉くんと隣のクラスであったために委員会の当番が同じであったため(アニメディアなどの特集記事において1年生時に和泉くんと同じクラスであったという表記があるが誤記)、しばしば顔を合わせていた。
クラスでも部活でも人に囲まれて休まる暇がないため、図書委員として、図書室で過ごす和泉くんとの静かな時間が好きらしいが……
原作39話にて登場してから、和泉くんに対して記事冒頭の台詞を放つなど、式守さんに対して強い興味を持っている様子を見せており、図らずも和泉くんを「もしかして 式守さんのコトが！！？」とおののかせてしまった。
秘めたる恋心
和泉くんの話す式守さんとの馴れ初めに 雅なポーズで反応するなど、不審な様子を見せるが、カップルナンバー(文化祭企画で、全校生徒に配布された番号を、同じ番号を持つ男女を見つけた上でそれを提示し、写真を撮ってもらうと結ばれるというジンクスのある企画)を式守さんから交換してもらえるように依頼された際、余人では気づかない程僅かにだが奇妙な反応を見せる。なんと狼谷さんの持つナンバーと、和泉くんの持つナンバーは一緒だったのだ。快く式守さんにナンバーの書かれた紙を譲る狼谷さんであったが、迎えに来た式守さんと一緒に文化祭を回ることができるように残った時間の当番を引き受けようとする狼谷さんだったが、和泉くんは「神谷さん一人に仕事を押し付けることはできない」と拒否。和泉くんの優しさゆえの返答に、狼谷さんは一瞬顔を赤らめてしまう。その表情をみた式守さんは、何らかの狼谷さんの 想いに気づいてしまい……
狼谷さんが好きなのは、式守さんではなく和泉くん。1年生時から図書委員として一緒に活動していた二人であったが、整った見た目や恵まれたた体格ではなく、初めて自分の内面を見て、認めてくれた和泉くんにほのかな恋心を抱いていたのだ。しかし、想いを伝える勇気のない狼谷さんは、ただ和泉くんの前では普段結んでいる髪を解き、髪型を気にするいじらしさを見せるにとどまっていた。
図書委員の当番が終わり、自身のクラスに戻る狼谷さん。解いていた髪を結び直し、出し物の当番に入るものの、先ほどまでの心地よい静けさから一転。周囲からの好奇の目と、上辺を褒めたたえる雑音じみた賞賛にたまりかねてか、屋上に足を運ぶ。
そんな狼谷さんの下へ式守さんが現れる。なんと先ほど交換してもらったカップルナンバーの紙を返したいというのだ。
疑問に思う狼谷さんに式守さんは「これは受け取ってはいけないものだから」と返答する。式守さんは、狼谷さんの和泉くんに対する気持ちに気づいてしまったのだ。
よりにもよって秘めていた和泉くんへの恋心を、恋人である式守さんに気づかれてしまったこと、狼谷自身を傷つけてしまうことにまで気遣う式守さんに、狼谷さんは思わず涙をこぼしながら、自身の心情を吐露する。
「和泉くんの静かな優しさに心地よさを感じたこと」「式守さんという恋人がいるのに恋心を未だに抱いたままでいる罪悪感」「どうして、ただの友達のままでいられなかったのだろう」「もう二度と(和泉くんと式守さんには)近づかないよ」と告白する狼谷さんに、式守さんはカップルナンバーの紙を破り捨て、狼谷さんを抱き寄せこう言う。
「アナタは私と和泉さんの為に心を殺そうとしている」
「傲慢だと思われても構いません それでも私は嬉しいんです」
「やっぱりアナタが優しい人で」
式守さんもまた和泉くんと同じく、狼谷さんの内面を理解し、その優しさを認めてくれる人であった。和泉くんと同質の優しさに、狼谷さんは式守さんの肩を借り、泣きはらすのだった。そして和泉くんの下に急ぐ式守さんに狼谷さんは言う。「またね」と。そして式守さんの去った屋上で一人、狼谷さんは「どうか幸せに」と呟くのであった。
関連イラスト
関連タグ
ロザリオ……常に首から下げている。アニメ版では下げていない。
〇〇〇……単行本17巻ネタバレ有。フルネームタグ。
火威青……同じく前髪センター分けのイケメン女子バーチャルYouTuber。無自覚に女子を落としてしまうという共通点を持つ。
