概要
ラーゼフォンの真の姿であり、「調律」と呼ばれる世界の改変や破壊をも可能とする、まさしく神の如き力を持った存在。
ラーゼフォンに神名綾人が一体化した銀色の天使のような姿を持つ。ゲーム『蒼穹幻想曲』では「アヤトゼフォン」、スーパーロボット大戦MXでは「真聖ラーゼフォン<アヤト>」と呼ばれている。
劇中でラーゼフォンと呼ばれた機体はゼフォンという器であり、本来の力を与えるべくその器に収まることができるのは神の心臓「ヨロテオトル」を持つ「真実に目覚めた者」だったが、綾人こそがそのヨロテオトルを得るべく宿命づけられた「オリン」という特別な奏者であり、イシュトリという特別な導き手の助けで様々な困難を乗り越え、自分の存在を受け入れてイシュトリと融合。ヨロテオトルに至り、イシュトリ・イン・ヨリョトルという状態へと変わった。
器たるゼフォンと融合し、真のラーの称号を手に入れたことで誕生した。
ゼフォンのころから持っていた圧倒的なパワーのほかに、体から放つ虹色の高周波、物理的にも世界を破壊することができる破壊音波「調律の歌」を口から放つ。体の大きさを自在に変えることもでき、通常の綾人のサイズに戻ることもできるが、パワーは健在。
この形態はゼフォンと綾人二人が混じり合い昇華した、限りなく神に近い意識を持った存在であり、その目的は世界の改変たる「調律」の儀式の完遂にある。
当初は「調律」以外の一切を考えないが如き振る舞いを見せ、圧倒的な力でかつての友である鳥飼守といった儀式の邪魔者を全て抹殺。その上で、ヨロテオトルへ至った如月久遠がゼフォンと融合することで誕生した真聖ベルゼフォン(クオンゼフォン)と、戦いあう「儀式」を繰り広げた。
本来世界の調律とはラーゼフォンとベルゼフォンの二体が戦いあい、双方共倒れになることで果たされるものであったが綾人と久遠の潜在意思により、真聖ラーゼフォンは真聖ベルゼフォンの命を絶ち、世界の「調律」は黒幕たるバーベムの思惑を乗り越える形で恙無く完遂。
その後、真聖ラーゼフォンに宿った神としての意識は、かつて通常の世界とMUの世界を隔てたような平行世界間の歪みが二度と生じないよう、「時の観測者」として世界を見守る役割を果たすべく、別世界へと旅立つことになる。その一方で一人の人間としての「神名綾人」は、神たる真聖ラーゼフォンから分離され、真聖ラーゼフォンの調律により安定化した新たな世界で愛する紫東遙と結ばれ、新たな人生を歩むこととなった。
