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概要

TOKYO JUPITER地下の世音神殿にある巨大な卵「次元卵」から孵化した頭部に翼を持つ銀色の巨人。

奏者は神名綾人。地球連合軍からはムーリアン・アーティファクト・タイプ5Aと呼ばれている。

綾人がTOKYO JUPITERから脱出した後はTERRAの兵器として、MUやドーレムと戦うこととなる。

通常時は頭の翼が仮面のように顔を覆い、ニライカナイ内海のネリヤ神殿の水柱の中で待機しているが綾人が乗り込むと翼を広げ目元のバイザーが展開し赤いツインアイが出現する。

綾人以外には操縦できないがある程度は自身の意思を持っており、自己防衛のために暴れたり綾人を求めて動き出すこともある。コックピットは胎内胴にある「奏者の座」という場所で胸部装甲を開いて出現するコアに乗って移動する。

奏者の座の基底部は「神託の泉」と呼ばれる水が満ちており、羽根の形状をした椅子が神託の泉から突き出ている。

目は通常赤い色をしているが、その下に綾人の覚醒とともに出現する「真理の目」と呼ばれる金色の眼がある。また、ひさしの部分に開閉式のバイザーを持ち、目を覆う事が可能である。

携行武器を持たず、額から放つ貫通光、手から出す光の剣や巨大な弓状光、真理の目展開時に発動できる口から高周波を放つボイスなど内蔵された武装で戦う。

PS2版ゲーム『蒼穹幻想曲』では、手から出す光の武器が増えている。TERRA編では光の双剣、バーベム傾向編では光の槌や光の槍が、MU傾向編では光の大刀や光の鎌がそれぞれ追加される。

如月久遠曰くその正体は「時間が物質化した機械仕掛けの神にして数多の世界の放浪者」「世界を安定させ調和させる調律者」

この機体は「ラーゼフォン」と呼ばれるものの構成要素の一つにすぎず、ラーゼフォンの本来の意味は神の心臓「ヨロテオトル」を持つ奏者がイシュトリと一体化し、エジプト神話において太陽王を意味する「ラー」の称号を得た状態のことを指し、通常の状態はラーの称号を持たないためゼフォンが正式な名前となる(そのため扱い的には綾人のつけたペットネームのようなものである)。

MUとの決戦の際、大切な人を守る事を決めた綾人が神の心臓へと至りヨロテオトルとなって真聖ラーゼフォン(アヤトゼフォン)に覚醒。しかしその圧倒的な力は綾人の意思に反してTERRAとMUの双方を壊滅させてしまう。その後同じく覚醒した真聖ベルゼフォンとの最終決戦を経て、世界の調律を果たした。

余談

頭部の翼の展開ギミックは、監督の出渕裕が手掛けた仮面ライダーアギトのクロスホーンの展開に似ている。

関連項目

ラーゼフォン

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