この記事は禍津ナギのバックストーリーの内容を含みます。
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禍津ヤトが登場する異空郷についてはこちらからどうぞ。
概要
種族 | 邪神 |
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二つ名 | 穢れの邪神 |
能力 | 穢れを蔓延させる程度の能力(禍を引き出す程度の能力) |
主な活動場所 | 黄泉の国 |
危険度 | 極高 |
人間友好度 | 皆無 |
身長 | 166cm |
※ただし危険度や人類友好度等の評価などは作中登場人物の景里清良によるもの。
容姿
リボンのついた白い帽子を被っている。どこまでも深い真っ黒な目で、見つめてしまうと底知れぬ不安にかられる。目には生気が宿っていない。白髪を後ろで二つに分けて結っている。
性格
感情の起伏はほぼないが、まるで感情があるよう演じて喋る。おしとやかで和らかな口調だが、大体の人は気味悪く感じるらしい。言うことやること全てが残虐非道である。まず、自分が悪いことをしているという自覚がなく、殺しもいとわない。まず自分の悪行を隠す気すら感じられない。
能力
穢れを蔓延させる程度の能力(禍を引き出す程度の能力)
穢れを蔓延させ、様々な場所に災厄を振り撒く能力。また、禍を引き出す力も持っており、この能力を使いナギに自身の力を分け与えていたりした。
バックストーリー
『禍いの神』には''災厄を祓う善神''と''災厄を齎す悪神''という両方の性質が備わっており、ヤトは悪神、ナギは善神の面を強く持ち誕生した。(ヤトが姉、ナギは妹であるが、同時期に誕生しているだけで血の繋がった本当の姉妹なのかは不明。)
善神の面が強いナギは人間の為に自分の力を使い、人々を災難から守っていたが、「穢れから生まれた神」ということもあり、当の人間達からは差別され忌み嫌われていた。ヤトに関しても同じく忌諱されていたが、災厄を祓う役目を持って生まれたナギとは違い、災厄を齎すことを役目としていたために全く気にしておらず、また、人々を不幸にすることが役目の為にそれがいかに非常な行為でもやってのけていた。人間が災難に遭っている様子に心を痛ませているナギを見ても「何故悲しんでいるのか分からない」といった具合のため、性格云々の前にそういった存在として生み出されたのだと思われる。また、そんな存在のヤトのことをこの時のナギは苦手としていたという。(後のナギは「今なら姉さんの気持ちが分かるよ」と語っている。)
人間からの信仰を得られず神としての力も段々と失われつつあり、自分達が祀られている祠は荒らされ、里に出ていけば陰口と共に忌憚の目に晒されるといった毎日を送り、ナギは徐々に自分に課せられた役目に疑問を持ち、人間に対して憎悪を抱き始めていた。そんな中、信仰の減少によって禍いを制御できる力を失い災厄を均衡に保つことが難しくなったことでそこかしこで災厄が横行し、これに慌てた人間は今までの扱いが嘘のように禍津姉妹を祀りだした。それを見たナギは
「僕達が大変な時には何もしてくれなかったのに、いざ自分がその立場になるとあっさり手を翻す」そんな人間に失望すると共に強い怨みを抱き、自身が救われる為にナギを祀った人間の信仰の力を使い、ナギは人間達に禍いを振り撒き始めた。
———とうとう成れた。これが本当の僕だ。
しかしそんな所業を狭霧鶯がみすみす見逃す筈もなく、ナギは''霊力が強く荒ぶる御魂を抑えられる者''、即ち東雲の巫女である東雲枇文へと封印されることになる。それを見越していたヤトは封印される前に自身の力の一部をナギに受け渡し、後に黄泉の国へと逃亡している。
また、ナギが封印された頃の枇文は今よりも更に幼く、まだ巫女として未熟だった為にナギの存在も認知できていなかった様子。(微かに気配は感じていたようだが)初めは枇文のことを訝しんだナギだったが、側で枇文の純粋さを見ている内に枇文に対しては心を許していき、今の関係性に至る。また、枇文の方はナギがいつから自分と居たのかは知らないという。
だがしかし、ここまでの話は全てナギがそう話しているだけであり、そもそもこの話自体がナギによる作り話で、ヤトという存在も初めから存在しないという可能性もある。また、鶯からもこの話のような出来事について言及がない(敢えて避けている可能性もあるが)ため、信憑性にやや欠ける話である。
関連タグ
ヤソマガツヒ・・・元ネタである禍いを司る神。
禍津ナギ・・・実の妹とされている人物。