空間識失調
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くうかんしきしっちょう
自分の姿勢や位置、運動の状況がわからなくなる症状
自分が上を向いてるのか下を向いてるのか、移動してるのか止まっているのかわからなくなる症状のこと。
「バーティゴ」とも呼ばれる。
人間は昼行性の生物であり、また地に足をつけて生活する生物であるため、それ以上の環境を想定した五感は備えておらず、想定を上回る状況では五感がついていかない。
例えば真っ暗な容器の中に閉じ込められて自由落下している状況であれば、目視でも三半規管でも姿勢を確認できないため、上を向いているか下を向いているかが分からなくなってしまう。
航空機の操縦中、あるいはダイビングのように3次元的に大きく移動する環境で発生する事例が有名だが、自動車の運転程度でも空間識失調には簡単に陥ってしまう。
運転手が緩やかな上り坂、下り坂に差し掛かったことに気づくことができず、意に沿わない減速、加速が発生して渋滞や事故の原因になるということは多々ある。速度計は頻繁に確認しなさいと教習所で口を酸っぱくして言われる理由である。
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