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■社訓 ―― ボクたちは肩の力を入れません
1.あくまで悪ノリで
2.気が乗らないときは横目(それなり)で
3.自由出勤
4.適材適所
5.全力で真に受ける
6.一人は皆のために、皆は一冊のために。成果は皆で分かち合う
合い言葉は「じゃあ、それで」
■社史沿革
そもそもは、Twitterで自然発生した。
2010年夏頃、実話怪談作家の高田公太が「怪談になり損ねた残念な怪談」が好きで、と切り出したのが始まり。
高田公太、寺川智人、鳥飼誠による実話怪談集・恐怖箱 精霊舟(竹書房)の編集作業中だった、恐怖箱箱詰め職人(編集者/実話怪談作家)の加藤一が、仕事合間の気分転換でそのやりとりを元に実在しない恐怖箱 残念の総扉を作った。
さらに、実話怪談作家の橘百花が残念の表紙を作っていたので、加藤一がそれを後追いして残念のカバーカンプとさも実在するかのようなスナップを作成。
本文が存在しないのに、ライトノベル作家の深川拓が恐怖箱 残念のレビューを書いてしまうに至り、実態が伴わないまま残念はどんどんガワばかりが作られて(外堀が埋められて)いった。
高田公太はさらに恐怖箱 怪萌を発案。重厚で陰鬱な病院怪談の妙手である実話怪談作家・雨宮淳司が、あろうことか怪萌の目次だけを先に作ってしまった。
そこで、またしても橘百花による表紙案などが先行。そのうえ、BK-1怪談大賞2010年優秀賞受賞作家の神沼三平太、実話怪談作家の寺川智人、廻転寿司、痛田三などなどが、次々に雨宮淳司が作った目次に合わせた「中身」を書き始めた。
仕方がないので、加藤一が業務用組版ソフトInDesignによる電子書籍作成トレーニングと称して、恐怖箱 怪萌・電子書籍版を約四時間でタイムトライアル作成。橘百花案による「竹の子書房」の表記がここで決定となり、加藤一によって社名ロゴ並びに竹の子マークのCIロゴも作成された。折しもAdobe Creative Suite5を衝動買いした加藤一のソフトウェア習熟練習という名目で竹の子書房のWebサイトも作成される。
さらに、実話怪談作家のつくね乱蔵、中野冬蜂(怪聞亭)、ねこや堂、もけたろう、貫井輝(さかピ)、なぐ(茶太)などなど、さらにいい歳をした大人が続々とこれに参入。
こうして竹の子書房はいい歳をした大人が星の導きによってTwitter上で全力で遊ぶ電子書籍製作集団となった。
そして今。竹の子書房は、ある者にとっては日々の研鑽のための自主トレーニングの場であり、ある者にとっては電子書籍を巡る研究機会であり、またある者にとっては暮らしの倦みを晴らすテーマパークであり、長年の職歴経験で培った技術ノウハウを無駄遣いする場であり、ホラと与太とボンクラの限りを尽くすことを許されたサンクチュアリであり、世に存在する全てを内包し全てを実現できる世界でありつつ、唯一実体と実益だけを伴わない心の中にだけ存在する大企業である。
――そう。全ては我々の心の中に。
(文中敬称略)
※
なお、竹書房と竹の子書房には著者の重複はありますが、今のところ資本関係にはありません。
また、竹の子書房の発行物に関する著作権は著者各位にあります。弊社の発行物について、商用コンテンツとしての配信にご協力いただける(心の外に実在する)企業などありましたら、竹の子書房(@takenoko_shobo)までDMにてお問い合わせ下さい。フォローを頂戴すれば、十二時間ごとに自動フォローしております。怒濤のTLに押し流されて見落とされると困る話は@azukiglg宛にリプライでお知らせ下さい。