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概要

卑しき乳牛氏による大長編オリジナル小説。

テーマは「滅び」。現代日本に突如現れた半人半獣の生命体「ノイド」と人間たちの戦いを描いた現代ダークファンタジー。

数話ごとに○○編という形で区切られており、作者曰く十一章全六十話となる予定(Episode37-5のキャプションより)


注意点

本作はオリジナル作品です。

以下の要素を含みますので苦手な方、嫌いな方、興味の無い方は回避を勧めます。


・大長編

・群像劇

・現代ファンタジー

・疑似仮面ライダー

・異能力バトル

・たまにR-18(G)

・鬱要素

・ほとばしる中二病ソウル


当てはまらない方は、お楽しみ頂けたら幸いです。


(本編<警告>より引用)


以下、本編のネタバレが含まれます。閲覧の際はご注意ください























各編概要:序盤(序編~生体憑依編)

第一編・<序編>

東京在住の高校生「金崎健人」は、行方不明の父を探すべく九州を訪れるも、迷子になってしまう。途方にくれていたところを喫茶店経営の姉弟「円堂千鶴」と「円堂弥彦」に助けられた健人は、弥彦の協力の下、佐賀山中の遺跡を目指すことになる。一方、東京で発生した連続殺人事件を追う刑事「伊賀雅臣」もまた、事件発生と同時に失踪した教授の息子である健人とコンタクトを取るべく、九州へ向かおうとしていた。

第二編・<生体憑依編>

ノイドが憑依するのは、何も死体ばかりではない。時に彼らは生きた人間に憑依する。

そんな特殊なノイドに憑依されてしまった青年「黒木蘭丸」、そして同じく憑依者となった少女「野上志穂」は教会司祭「小倉智也」と出会い、自らの内に巣食うものの正体を知ることになる。

その後、蘭丸は自らに憑依したノイドとの対話を重ねるうちに力に溺れ、憎き兄への復讐を決意することになるが・・・?

第三編・<生死境界編>

生体憑依者をめぐる事件から三週間後、突如かかってきた電話によって新たな霊石「スタ

ン」とその在り処を知ったN事件対策班は神奈川県の地下洞窟へと向かうこととなった。一方、ノイド族のリーダーにして最強のノイド「ギリアム」のひとり「ツォンドゥール」もまた、スタンを手に入れるべく行動を開始していた。

各編概要:中盤(豪雨編~選択編/ネタバレ注意)

第四編・<豪雨編>

戦いで負傷したツォンドゥールのもとに、かつて袂を分ったノイドの副将「シャロン」が現れる。一方、再編されたN事件対策班では新班長「葛凪潤」と班員の一人である「秋元秀一」の対立が起こっていた。

そんな中、西東京ではシャロンによって新たな大規模殺人が勃発。

そうして、各々が疑念と葛藤を抱えたまま、戦いは更に混迷を極めていくこととなる。

豪雨の降りしきる中、異種族抗争は止まることなく本格化してゆく。

第五編・<罪人編>

N事件対策班のもとに新たなる霊石「ギャレット」の情報が届いた。伊賀たちはその情報をもとに奈良の山中へと向かうことになる。だが奈良に向かおうとしているのは伊賀達ばかりではない。

勇将一派に合流したギリアムのノイド「ゴウ」もまた、霊石を手に入れるべく行動を開始していたのである。

時を同じくして、中野ではまた新たなる大規模殺人が発生していた。

腐りゆく街を舞台に、対策班員とノイドたちの戦いが始まる。

第六編・<親愛編>

藤宮葉月の失踪、そして陣内孝之の病院からの脱走。同時に起こった二人の生体憑依者の失踪を受け、伊賀と弥彦は彼らの捜索に向かわんとする。

レイオーンによって病院から連れ出され、蒲生の導きによって妹の元に向かう陣内。


ジャペルに主導権を握られ暴走を続ける葉月。


「葉月が葉月で無くなった時、藤宮葉月を殺害する」という約束を胸に、彼らの元へ向かう弥彦。


そして勇将の元に集う古強者たち。


それぞれの思いと親愛とが交錯したその先に、新たな絶望が紡がれる。そうして紡がれた絶望が、あらゆる者の"仮面"を砕いてゆく。

第七編・<真実編>

ついに明かされた戦いの真実。それは遠い昔に積み重なった裏切りと怨嗟の歴史に起因するものだった。

かつて当事者であった者の口から語られる全ての真相は、聞く者たちに悲しみと動揺を齎す。

だが、たとえ真実が明るみに出ようとも、始まってしまった悲劇の連鎖は、止まることなく更なる戦火を生み出してゆく。

そうした戦いの中で明らかになるのは、もう一つの真実。もう一つの始まり。

そして過去から今に至るまで続く、とある青年の、消えない罪と、その贖いの物語であった。

第八編・<選択編>

度重なる戦いの中で社会が混沌に包まれる中、ツォンドゥールは電波を通し己たちの過去を語る。

ツォンドゥールによって語られるノイド族の真実と勇将一派による関東占領策によって、崩壊寸前となった社会に更なる混乱がもたらされることとなった。

動き出した乾派閥、葛凪潤の帰還、そして独自に動く数多の第三者。

様々な事象、そして思惑が絡み合う中、ノイド対人間の総力戦の火蓋がついに切って落とされようとしていた。

死闘によって血塗られてゆく世界が、終わりなき闘争が、過去の怨嗟が、全ての者達に選択を迫る。

各編概要:終盤(刻限編~/ネタバレ注意)

第九編・<刻限編>

数多の死闘を経て、物語は更なるステージへと駒を進めることとなる。

「魔王」の手に落ちた世界で、尚も足掻き続ける弥彦と美桜、そしてゲリラ軍の面々。

彼らは魔王の目的阻止の為に、とある固有能力を持つとされるノイド「ルリ」の保護を試みることとなる

両派閥がルリ確保の為に動き出すなか、羽田空港では狂気に吞まれたギリアムのノイド、「ザジ」による連続爆破テロが勃発する。

羽田空港、そして東京で、あらゆる者の思惑が入り乱れる大混戦が開始し、事態は更なる混迷を極めてゆく。

人間、ノイド、そしてそれらすべてにとっての背徳者たる弥彦、魔王たるカイザー

万人にとっての終わりへの刻限が、今まさに迫ろうとしている。


第十編・<崩落編>

ノイド族の禁忌に自ら踏み入り、万人にとっての悪の道を行く『熾天魔王』カイザー

そんな彼に不信と不安を募らせてゆく、臣下たるノイド達。

内心を語らぬまま、内に秘めるものを誰にも悟らせぬまま覇道を往く王の前に立ちはだかるは、『冷血宰相』ジャーニー。

ノイド族の拠点「白鳳館」にて、同族同士の殺し合いが始まろうとしていた。


一方、ゲリラ軍の面々は最大の物量を持った戦力たる鰐淵組、そしてそのリーダーである『暴食暴君』ガイゼルの討伐を計画していた。

ガイゼル討伐任務を遂行するゲリラ軍、そして未だ全貌の明かされぬ魔王の計画、そして魔王に異を唱え、その喉元に刃を突き立てんとする者の思惑が交差するなか、

そのいずれにも属さず、己の信じる正義を成さんとする一人の男が戦場に降り立つ。


正義、信条、決意。各々の抱えるものが、混迷の中で崩れ落ちてゆく。


最終編・<????編>

数多の屍が積みあがったその果てに、最後の戦いの幕が上がった。



用語


ノイド

人間と同等の知能を持った、人間と半獣の二つの姿を持つ特異生命体。理由は不明ながら人間に強い憎悪を抱いており、東京にて無差別殺人事件を引き起こしていた。現代兵器すら通じず、またひとりひとりが強力な固有能力を持っているのが特徴。人間の死体に憑依することで現代に顕現可能。また、リスクは伴うものの生きた人間に憑依することも可能。このノイドが起こす事件に対抗するために作られた組織こそが「N事件対策班」である。

ノイド族にはかつての戦争時に制定された階級があり、戦闘能力、性格共にピンキリな「バレス」、ノイドの中核を担う実力者達「ゼルガー」、特異な固有能力を持ち生体憑依への適応性が高い「ノイン」、そしてノイド族最強の20人「ギリアム」の4クラスが存在する。またノイドは個々人が異なる番号を体の一部に有しており、階級はこの番号を基に割り振られたものである。


霊石(れいせき)

日本各地に眠っていた鉱石であり、ノイドを唯一倒せる手段でもある。詳細は下記に記載


N事件(えぬじけん)

ノイドが起こす殺人事件の総称。


N事件対策班(えぬじけんたいさくはん)

別名「第十三資料室」。ノイドに対抗するために結成されたグループ。優秀な警官ばかりが集まっていたがノイドによってその過半数が殉職し、あとに残ったのが班長「鞍間宗八」を始めとした臆病で逃げ腰な者ばかりであったが為に有名無実化しつつある。まともな人材は「伊賀雅臣」「倉谷悟史」「秋元秀一」の三名のみ。


喫茶店「紅鶴」(きっさてん「こうかく」)

円堂姉弟(後述)が経営する喫茶店。


金崎研究室(かなさきけんきゅうしつ)

考古学の若きエースだった金崎豪三が運営していた研究室。N事件発生と同時にメンバー全員が失踪してしまった。


霊石について

定められた動作や言語をキーとして装着者に特殊な装甲を纏わせることが可能な兵器。また、陰陽五行に対応した属性に沿った能力が行使可能。用途が幅広く誰でも使えるがために非常に汎用性の高い兵器ではあるが、その強さには使用者の資質が大きく出るため、誰が使っても強いわけではない。

陰陽五行に対応した五つの石と特殊な性質を持った二つの石が存在する。

それぞれに特性が存在し、そこから離れた能力を行使しようとする場合、または使う力が強大であればあるほど多大な消耗を伴うこととなる。

また、デフォルトの装甲も存在するものの、使用者の心象や素質によって装甲の形が変化することもある。以下に各霊石の特徴を記載する。


グレン

火行を操る赤い霊石。鎧の基本色は赤。デフォルト装甲は重装甲・斬撃特化。

円堂弥彦使用時は軽装甲に形態変化し、鎧の色も鮮やかな赤から血の色に変化する。

メイン使用者は円堂弥彦


ウィル

木行を操る緑の霊石。鎧の基本色は緑。射撃特化の軽装甲型。

メイン使用者は小倉智也。彼が使用する場合、鎧自体はデフォルト形態のままだが、己の中のノイドの力を霊石の力と組み合わせることで様々な固有能力を発揮できるようになる。


ミラ

水行を操る青の霊石。鎧の基本色は青。オーソドックスなバランス型。槍などの突撃武器を得意とする。

三弦谷鏡使用時は鏡面装甲に、下川悠希使用時は静脈の如き色合いの装甲に変化する。

前者では突撃武器のほかに様々な妖術が、後者では浮遊する剪刀を用いた射撃が使用可能になる。

メイン使用者は三弦谷鏡及び下川悠希


スタン

金行を操る黄の霊石。鎧の基本色は金色。重装甲型。

どの武器でも消耗が少なく汎用性が広いが、それ故に扱いが難しい。

ミラ同様のスタンダードタイプではあるが、固有能力の行使を得意とするミラに比べこちらは身体強化特化型であり使用者の技量が出やすい。前述の扱いの難しさの一因でもある、

他の装甲に比べデザインが機械的。

ベルトの形状が他の石と異なっており、多数の武器を収めるためのホルスターが設けられている

手足にも武器を接続するためのスロットが存在する。

メイン使用者は伊賀雅臣


ギャレット

土行を操る紫の霊石。鎧の基本色は紫。工作兵型。

攻守ともに癖が強く、扱いには仕手の技能が大きく関わってくるものの、扱いこなせば斥候や暗殺等幅広い役回りをこなすことが出来る。また、土行の力を用いた禍々しい固有能力を発現可能

柔軟性の高い特殊装甲を持ち生身とほぼ変わらない感覚で動くことが出来るという特性を持つ。

本来は湾曲武器や投擲武器に秀でた霊石だが、使用者の性質によって、能力が使用者の体を生物兵器に変化させる方向性に変化している。

使用者は関口浩太郎。


ベゼル

五行の枠に嵌らない特殊霊石。鎧の基本色は黒。

のっぺらぼうの仮面と紋様の一つすら存在しない漆黒の鎧が特徴。

それ以外は詳細不明


イリア

五行の枠に嵌らない特殊霊石。鎧の基本色は白。

ベゼル同様のっぺらぼうの仮面と、ベゼルとは対照的な紋様のない純白の鎧を持つ。

それ以外は詳細不明


登場人物(人間側)


円堂弥彦(えんどう やひこ)

20歳。姉である千鶴と共に喫茶店を運営している青年にして火を操る霊石「グレン」の仕手。常に重く暗い雰囲気を纏っており、口数も少ない。基本的に他者とは関わろうとしないが、霊石とノイドに関連する話題に関しては異常な執着を見せる。何故か霊石グレンの扱いに慣れているが、ノイドに対する執着心ともども、その理由は謎。戦闘時は軽装鎧を身に纏い、変幻自在の奇剣で敵を翻弄する。


円堂千鶴(えんどう ちづる)

28歳。亡き父の後を継ぎ、喫茶店紅鶴(こうかく)を経営している。円堂弥彦の姉。優しさと強かさを併せ持った女性。弟である弥彦を深く愛している。


金崎健人(かなさき けんと)

18歳。高校三年生。非常に幼い顔立ちをしており性格も子どもっぽい。失踪した父を探すために出掛けた先で弥彦と出会い、やがて彼もN事件に関わっていくようになる。


野上志穂(のがみ しほ)

17歳。高校二年生で金崎健人の後輩。長い黒髪が特徴的で野暮ったい雰囲気を持つが美人。内気な性格で、健人を強く慕っている。とある事件からノイドに憑依され、N事件に関わるようになっていくことになる。どうやら家庭環境に複雑な事情を抱えているようだ。


都丸仁志(とまる ひとし)

18歳。健人の親友で作中屈指の常識人。面倒見のいい性格をしている。当初はN事件と無関係だったが、健人がN事件に巻き込まれたことで、彼も次第に事件に関わっていくようになる。


小倉智也(おぐら ともや)

32歳。教会司祭。女性と見紛うような美しい外見を持った神父。基督教の神父でありながら教義よりも自らの信念を優先させ、それでいて信者に慕われるため他の司祭からは一目置かれると共に忌み嫌われている。彼の行動原理は「善行」一点のみである。かつてはノイドに憑依されていたが、その強い精神力を以ってノイドを精神死にまで追い込んだ。

木行を司る霊石「ウィル」の仕手であり、戦闘時はボウガンに加えノイドの力を用いた射撃戦を行う。


朝比奈美桜(あさひな みおう)

23歳。自称フリーライターの女性。優秀でなおかつ美人だが性格に難ありで超負けず嫌い。金崎研究室のメンバーだった姉「朝比奈麗桜」の手がかりを求めて、義兄である伊賀と共にN事件に関わることになる。余談ながら超ド貧乳。蘭丸曰く「鉄板」


伊賀雅臣(いが まさおみ)

25歳。N事件対策班に所属する文武両道の若きエース。身長2mの巨漢。強面な外見とは裏腹に思慮深く冷静。婚約者である朝比奈麗桜を深く愛しており、彼女の失踪に心を痛めている。後に金行を司る霊石「スタン」の仕手となる


秋元秀一(あきもと しゅういち)

23歳。元公安の特殊部隊所属。武力特化の熱血漢だがそれ以外ではまったく役に立たない。

「銃弾殺し」の異名を持ち、数多くの信じがたい武勇伝を持つ。


倉谷悟史(くらたに さとし)

25歳。N事件対策班所属。美桜、及び伊賀の幼馴染。反社会的な性格で皮肉屋といった具合におよそ警察官とは思えぬ性格をしているものの、頭が非常に切れる対策班のブレイン。また力では伊賀や秋元に劣るものの射撃の腕は超一流。


鞍間宗八(くらま そうはち)

50歳。N事件対策班のリーダー。勇敢な刑事だったがいつからか保身欲にまみれたヘタレ刑事に。

対策班が有名無実化している元凶。


三弦谷鏡(みつるや きょう)

30歳。幼い頃より元警視総監である「乾哲生」によって人間兵器として育てられた男。

とある事件によって内縁の妻を失い廃人化、乾にも見捨てられただ死を待つだけの存在となっていたが、悠希との出会いをきっかけにノイドへの復讐心を喚起され霊石ミラの仕手として戦うことになる。戦闘時は類稀なる洞察力を活かした精神攻撃に加え正確無比な刺突、更には空間転移などの妖術をメインに戦う。


下川悠希(しもかわ ゆうき)

20歳。中性的な少女。父親をノイドに殺されたことがきっかけでノイドへの復讐を決意した元大学生にして復讐鬼。水行の霊石「ミラ」の所有者だったが自らの身では戦うこともままならず、復讐の代行者として三弦谷鏡を探していた。父親以外の人間をどうでもいいものと思っている。

霊石ミラのサブ仕手であり、霊石使用時は静脈が如き色合いの禍々しき装甲を纏う。


黒木蘭丸(くろき らんまる)

20歳。フリーター。とある事情により大学を中退しふらふらしていたが、とある事件をきっかけに変わり者のノイド「ダリ」に憑依され、N事件に関わるようになる。本作の狂言回し担当。


朝比奈麗桜(あさひな れいおう)

25歳。朝比奈美桜の姉にして伊賀雅臣の婚約者。金崎研究室の一員だった。子供のような外見だが知能に優れ、尊敬していた豪三と共に研究をしていたが突如失踪する。美桜とは外見、性格共に正反対。優しくおっとりしているが責任感が非常に強い。


葵京介(あおい きょうすけ)

25歳。金崎研究室のメンバー。繊細で心優しい性格の青年。自らに憑依したノイドの力を使って麗桜の守護役を務めていたが、精神支配への恐怖や不安によって生じた睡眠障害によってだんだんと衰弱してゆく。過去になにかあったようで、そのことを後悔しながら生き続けているもよう。鷹のノイド「フリード」に憑依されている。


藤宮葉月(ふじみや はづき)

25歳。金崎研究室のメンバー。ゴスロリファッションを纏った女性で外見、精神面共に年齢不相応に幼く、内気な性格をしている。少女趣味を持ち、特に人形を好む。依存症の傾向があり、兄である孝之に強く依存している。ギリアムになれなかったことに強いコンプレックスを持つシャチのノイド「ジャペル」に憑依されている。


陣内孝之(じんない たかゆき)

27歳。金崎研究室のメンバー。とある事情からナルシストを演じているが、実際は現実主義のインテリ。妹である葉月と常に行動を共にしている。ギリアムクラスのノイドである「レイオーン」に憑依されている。


若林聖子(わかばやし せいこ)

26歳。金崎研究室のメンバー。理知的な雰囲気を纏った女性。一見クールだが実際は情に熱い。「麗桜の意見は正しい」と言いながらも自分の考えを押し通そうという支離滅裂な行動が目立ち、それはある事件を境に更に激化することとなる。イルカのノイド「フォーニャ」に憑依されている模様。


伍代光則(ごだい みつのり)

24歳。金崎研究室メンバーにして凄腕のクラッカー。素性から目的まで何もかもが不明。

舞台裏でなにやら暗躍している様子。


関口浩太郎(せきぐち こうたろう)

25歳。大企業「関口コーポレーション」の御曹司で金髪碧眼の美丈夫。その内に秘めた「殺し殺されたい」という欲求を満たすためにノイドと人間の戦いへと身を投じる。土行を司る第五の霊石「ギャレット」の仕手。

作中屈指の危険人物。衝動のままに動き、欲求のまま無差別に暴れまくり、戦場を荒しまわる迷惑で大変な変態。

よく喘ぎよく叫ぶ。


金崎豪三(かなさき ごうぞう)

50歳。金崎健人の父。有名な考古学者だったが後に豹変、やがてはN事件の発生と同時に失踪してしまう。

年齢の割に外見が若い。


蒲生征一(がもう せいいち)

42歳。金崎豪三の助手。自らを含めた全ての人間を抹殺するという危険思想を持つ。

顔の半分が焼け爛れているのが特徴。蝙蝠のノイド「ブラック」に憑依されている。


マリア

年齢不詳、素性不詳、本名不詳の美女。己に憑依したノイドに打ち勝ち、精神死させるに至った実例のひとり。人間の悪性を何よりも好む。他人の幸福の皮を剥ぐことを生きがいとしており、そのためにさまざまな場面で暗躍している。マリアというのは彼女に憑依し精神死したノイドの名前であり、彼女は死者を辱めるためにこの名前を名乗っているのだという。固有能力は記憶操作。


葛凪潤(くずなぎ じゅん)

29歳。再編が行われたあとのN事件対策班のリーダーとなった女性。鏡と同じく、幼い頃より人間兵器として育てられた過去を持つ。指揮官として育てられたはずが戦闘能力も非常に高く、最前線に出ることを好む。奇襲や革新を好み、リスク度外視の戦術を取ることも多い。また、支配欲や加虐欲求が非常に強く、強者を屈服させることを至上の喜びとする真性サディストでもある。乾とは反りが合わず現在対立中。


乾哲生(いぬい てっしょう)

75歳。元軍人将校にして前警視総監。退任後も警察組織に対して絶大な権力を持っており、実質的な警察のトップ。強い愛国心と極右思想を持ち、かつては諸外国を排斥すべく幼い子供を人間兵器に育て上げる計画を進めていた。N事件勃発後の現在ではその強い敵意はノイド及び生体憑依者に向けられている。


紅蓮(ぐれん)

EP1冒頭に登場した青年。過去の時代における霊石グレンの仕手。


登場人物(ノイド)

()内左からノイド番号/半獣状態時のモチーフ/固有能力/年齢


ミルファ(No.55/ウサギ/不明/21歳)

序編より登場。現代において表立ってN事件を起こした最初のノイド。有能な警官を多数殺害し序盤のN事件対策班を無力化した。その後は通りすがりの畜生神父に殺害された模様。


ツォンドゥール(No.11/ゾウ/重力操作/40歳)

生体憑依編より登場。全ノイドのうち五指に入るほどの実力者にしてノイド族のまとめ役。ノイド最強の20人である「ギリアム」の一角。上下関係の薄いノイド族の中でなお「勇将」と慕われている男。人間たちへの復讐を目論む傍ら、過去にあったとある出来事を原因とした悩みに身を焼かれ続けている。重力を操る強力な能力を持つ。その強さは霊石の戦士3人を同時に相手取って尚互角以上の戦いを演じるほど。


キッド(No.50/不明/死体操作/32歳)

生体憑依編より登場。葬儀屋として現代社会に潜伏する傍ら、同族のために死体を調達していた。死体を操る能力を持ち、その能力を用いた情報伝達が主な仕事。無表情な男。


ダリ(No.93/ヘビ/蛇/不明)

生体憑依編より登場。「ノイン」と呼ばれる特殊なノイドのひとり。性格も変わり者で自らを「哲学者」「矛盾喰い」と形容する。本人曰く「人間に対する悪意は無い。ただ矛盾や葛藤を眺めて楽しみたい」。矛盾した心を求めて蘭丸に憑依した。能力は「蛇」という単語から連想される能力を自在に引き出す、というもの。憑依対象は黒木蘭丸。同族に関する知識を多数持ち、戦闘時は解説役になることが多い。


レイチェル(No.94/カラス/影/17歳)

生体憑依編より登場。「ノイン」のひとり。過去に起こったある事件によって全てを諦めており、媒体である志穂に力を貸している。過去の時代ではアルビノの肌と長い黒髪が特徴的な少女といった外見だったらしい。影を操る能力を持ち、影に潜んで姿を消したり影を渡り移動することができる。憑依対象は野上志穂。


ブラック(No.98/蝙蝠/調和/45歳)

豪雨編より登場。ノインクラスのノイドがひとり。

かつては公平公正な性格であったが、媒体である蒲生の強烈な憎悪によって精神を汚染され、現在は蒲生の意見をノイドの立場から代弁するだけのアバターとなっている。

固有能力は二つの対象間のエネルギーの流れを調節する「調和」。早い話がRPGのバフである。


シャロン(No.20/オウム/言霊/27歳)

生死境界編より登場。ノイド五指の実力者にしてノイド族の副リーダー。「賢将」の異名を持つギリアムの一角。かつては誇り高い戦士だったが、とある事件をきっかけに誇りを捨て卑劣漢となった。クールなように見えるが実際は熱い性格であり、彼女を慕うノイドは多い。


ゴードン(No.42/カメ/硬化/50歳)

生死境界編より登場。かつての戦いでは固有能力を活かし前線で戦った古強者。現代においても早々に復活していたようだが...?


ヒョウ(No.90/トラ/凍結/17歳)

豪雨編より登場。若手のノイドでノイン。"待ち"を主体とするカウンターパンチャー。過去では歳が同じで同じノイン位階であるレイチェルと近しかった。人間に深い憎悪を抱いている。


レイオーン(No.16/カメレオン/色彩変化/29歳)

豪雨編より登場。自他共に認めるギリアム最弱のノイド。粘着質で嫌らしい性格をしている。戦闘能力はさほど高くないものの固有能力を用いた工作、密偵、暗殺等が得意で工作員としてはかなり優秀。シャロンを女神の如く崇拝している。憑依対象は陣内孝之。


ジャペル(No.21/シャチ/血液操作/24歳)

豪雨編より登場。「鉄血戦姫」の異名を持つノイド。並外れた運動神経と肺活量を持ち、戦闘面ではかなり優秀。反面精神面は脆く非常に短気でヒステリー持ち。ノイドにしては珍しく権威欲が強く、ギリアムになれなかったことに強いコンプレックスを持っている。固有能力は血液操作。余談だが、顔立ちは意外にも可愛らしいらしい。能力発動の際にいちいち手首を掻き切るため陣内からたびたび怒りを買っている。憑依対象は藤宮葉月。


ゴウ(No.17/バイソン/磁力操作/50歳)

罪人編より登場。「陣織り」の異名を持つギリアム。大柄で屈強、前線に立つこともあるが本分は戦力配置や戦術などの策術を張る参謀型。温厚で思慮深く一見「図書館で新聞を読む様」などと評される。磁力操作の能力と知略を用いた多角的な戦法を使う。


カマット(No.19/キノコ/胞子/不明)

罪人編より登場。年齢と性別を持たない特殊なノイド。「性無し」の異名を持つギリアムの一員。従者気質のカタツムリのノイド「ネリー」と常に行動を共にしている。天然でマイペースな性格をしている自由人。反面、人の嫌がる仕事を率先して引き受け汚れ役を一手に担うといった一面も持つ。固有能力は胞子だがその真骨頂はその拳から放たれる超絶的な破壊力を持つパンチにある。


ライダー(No.96/バッタ/距離操作/16歳)

罪人編より登場。ノインクラスのノイド。英雄志望の尊大で自信家な中二病患者。色んな意味で残念な子


ナスティ(No.12/サソリ/骨/17歳)

親愛編より登場。「白蠍(はっかつ)」の異名を持つギリアムクラスのノイド。ガイザックからはナス子と呼ばれている。戦闘能力は非常に高く、戦闘ではガイザックと共に最前線を張ることが多い。固有能力は骨。骨を生成して操るほか、自らの骨格を変形させることも可能。ガイザックに好意を抱いている。ツンデレキャラではあるものの、ガイザックが奔放且つ豪快なため勢いに乗せられて振り回されることが多い。


メサイア(No.13/カマキリ/??/43歳)

親愛編より登場。「暗殺者」の異名を持つギリアム。ツォンドゥールの懐刀を務める、存在感が薄く常に無表情な女性。その異名通り、暗殺を得意としており、独自の役割理論に基づくプロ意識を持つ。平時でも必要最低限以上のことは喋らず、固有能力ですらも一部の同族以外には明かしていない。


フェイラン(No.14/クモ/糸/31歳)

親愛編より登場。理知的な雰囲気を纏った美しい顔立ちの淑女。「策士」の異名を持つギリアム。計算高いが人当たりはよく、優しい性格をしている。ノイド族の頭脳担当であり、多彩な策と糸を使った固有能力で同族をサポートすることが多い。


アビス(No.15/ハチ/??/15歳)

親愛編より登場。金髪碧眼の美少女で「堕天使」の異名を持つギリアムの一員。精神年齢が低く、外見も実年齢よりずっと幼く見える。「人を殺した後にその意味を知って深く傷ついてほしくない」という周りの配慮によりなかなか戦闘に参加させてもらえないが、戦闘の才能はズバ抜けており変幻自在の軌道、長大射程、百発百中の命中率を併せ持った凶悪な射撃を得意とする。彼女の放つ針には能力の強制解除効果があり、それ以外にも正体不明の固有能力を持っているようだ。


ガイザック(No.18/エイ/??/21歳)

親愛編より登場。「喧嘩屋」の異名を持つ豪胆な性格のノイドにしてギリアムの一人。ノイドにしては珍しく人間への恨みを持っておらず、強いやつと戦うため、ついでに同族に協力するため戦争に参加している戦闘狂。刹那的で享楽的な性格をしており、豪放磊落を地で行く快男児。腕斧(わんふ)という固有の武器を持ち、これを変形させて死角の無い戦闘を行うというのが彼のバトルスタイル。


ランシェ(No.22/ムカデ/結界/23歳)

親愛編より登場。ノイド族の守護役として活躍している女性。明るい性格でノイド族のムードメーカーポジション。ビビリ屋だが有能で、なんだかんだで自分の仕事はしっかりこなす。リアクションが大きくボケも突っ込みもこなせる芸人気質な人。


ギャンザ(No.30/カニ/酸性泡/30歳)

真実編より登場。厳つい外見と古武士めいた口調が特徴的な男。上下関係の概念が薄いノイドにしては珍しく、ツォンドゥールの臣下として彼に忠誠を捧げている。固い甲殻と酸を用いた守りに重きを置く戦闘を得意とし、戦闘時は衛兵としての役割を務めることが多い。

ちなみに重度のロリコン。


クイック(No.69/アリクイ/砲台塚/27歳)

真実編より登場。軟派でノリの軽い優男。軽薄ではあるが頭が回り機転が利く。戦闘時は蟻塚状の砲台と可変鞭を用いた攻撃特化のスタイルをとる。反面防御に関しては頼りないが、その頭脳を以ってフォローしている模様。互いの弱点を補うためにギャンザとコンビを組むことが多い。


カイザー(??/??/??/??)

真実編の回想にて登場。尊大な口調の少年。幼いながらも優秀な能力を、そして未来の帝王たりえる器を持ち合わせたノイド族の麒麟児。「カイザー」は通称で本名は別にあるとか。


シューベル(No.91/馬/変態/30歳)

姿自体は罪人編より登場しているが本編開始前の時間軸で精神死を迎えている。小倉智也に憑依したノインクラスのノイド。卓越した技能と多彩な固有能力を持つことから「業師」の異名を持っており、ノイド五指に入るほどの実力を持つ強者であった。その一方で性格は破綻しており、身内からの評判はあまり良くなかった模様。固有能力も変態だけど人格も大変な変態である。

上記のとおり相当な強者だったがサイコ神父に憑依してしまったのが運の尽きであった。


フクロウ(No.9/梟/??/23歳)

選択編より本格参戦。ツォンドゥール派閥とは別個に動いている模様。

人間形態時は白と黒だけで構成されたスーツを着用している中性的な外見

陰陽博徒」の異名を持っており、その名の通り博打に関連したピーキーな能力を持っているようだ。


ジャック(No.10/クワガタムシ/??/26歳)

選択編より本格参戦。ツォンドゥール派閥に属さず別個に動いているノイド。

殺人刀匠」の異名を持つクワガタのノイド。刀以外への関心が薄く、自身の外見にも無頓着気味。固有能力は不明ながら、登場の際には雷雲を刀に纏わせていた。

人間形態では浮浪者同然の格好をしている。


ローザ(No.6/ラフレシア/??/13歳)

選択編より本格参戦。ツォンドゥール派閥に属さず別個で活動中。

人間形態時は赤毛の美少女。その外見と見た目に似合わぬ悪辣さを抱えており、人心を弄ぶことに対して快楽を感じる嗜好を持っている様子。

嫉妬喰い」という異名が指し示す通り、特に嫉妬心を好んでいるもよう。


リック(??/??/??/??)

現代で最初に死亡した二人のノイドの片割れ。詳細不明


バーバラ(??/??/??/??)

同上。詳細不明


正体不明のノイド(??/??/??/??)

悠希の養父を殺害し喰らった大柄なノイド。人肉を躊躇いなく食らう残虐性と荒っぽい口調が特徴的。

詳細不明。

 

関連項目

オリジナル

俺新訳・ダンガンロンパ:同作者のダンガンロンパ二次創作

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