pixivユーザー・マトリョーシカによる創作小説。
童話の「不思議の国のアリス」をモチーフにしつつ、ギャグやネタもちりばめられ独特の物語を展開している。
物語は既に完結しており、番外編の「三月のウサギ。」は初代三月兎のシュトーレンを中心に本編より前の時代軸の完全スピンオフ作品として公開されているが、こちらは同
愛及びに多少の性的表現を含むので閲覧する際には注意していただきたい。
現在更新中である続編の「相対の国のアリス」は鏡の国のアリスをモチーフとしたキャラクターが登場するものの、こちらは魔法や魔物、獣人やファンタジーの要素が強い。更に特徴としてはよそのオリジナルキャラクターがゲストとして登場している点である。
あらすじ
ある日突然「不思議の国」からアリスという存在が消えてしまう。そこで誰かが創造の力で「不思議の国のアリス」の主人公に相応しい少女を選ぶため、「淘汰の国」を作り出した。今回の主人公であるアリス・プレザンス・リデルは家の庭で自分と同じ名前の少女が主人公の物語を読んでいるさなかに服を着たピンクの瞳のしゃべる白い兎を目の当たりにした。アリスは「もしかしたら自分も不思議の国へ行けるかもしれない」と白い兎を追いかけ、謎の深い穴に落ちる。そして落ちた先にたどり着いたらのは…不思議の国ならぬ、淘汰の国だった。
主な登場人物
- アリス・プレザンス・リデル
本作の主人公。礼儀正しいがおてんばで好奇心旺盛。独り言が多く、ダジャレをよく口にする。
- ピーター(白兎)
アリスを淘汰の国に誘い込む。
- シグルド(芋虫)
キノコの森を住処にしている学者。頑固なおじいさんみたいな人
- ナターシャ(公爵夫人)
赤子、ペットのチェシャ猫、沢山の従者と暮らしている。
- チェシャ猫
ナターシャのペット。体を霧や煙に変えることができる。
- シフォン(帽子屋)
お茶会の主催者。色々とキャラが濃い。
- レイチェル(三月兎)
お茶会の会場提供者。馬鹿な所と特異体質さえ除けばごく普通の好青年。
- フランネル(眠り鼠)
お茶会の招かれた客。とにかく寝てる。
- フィッソン(不死鳥)
海辺の住人。後にとてつもない事実が明かされる
- エヴェリン(海亀もどき)
海辺の住人。内気を通り越してもはや情緒不安定。
- ジャック
ローズマリーに仕える部下。チート。「やだー☆」の人
- エース
ローズマリーに仕える部下。
真面目で、女王には忠誠を誓っている。
- ローズマリー(ハートの女王)
ハートの城及び淘汰の国の統治者。残忍で冷酷な暴君。
-ジョーカー
物語の終盤に出てくる謎の多い人物。アリスと瓜二つの容姿を持つが男である。
- シュトーレン
番外編と続編の主人公。純粋ゆえに突飛な言動をすることが多い。
余談
本作の主人公のアリスは元々は別の作品の登場人物であり、複数いる主人公の一人という立ち位置であった。後にアリスは(彼女自身のモチーフとなった童話を元にした)「淘汰の国のアリス」の主人公としてデビューする。ちなみにレイチェル、シフォンも元は違う物語の登場人物だった経緯を持つ。アリスの場合はもっと複雑であるが。
著者がニコニコ静画に掲載している「笹来高校青春録。」のとあるコラボ漫画ではゲストとしてアリス、シュトーレン、脇役ながらチェシャ猫が登場している。
著者のお気に入りキャラはチェシャ猫だとか