この記事はネタバレを含みます。
概要
「ひぐらしのなく頃に」に登場する秘密結社《東京》内部の機密マニュアル。
このマニュアルによって発動される滅菌作戦が、雛見沢大災害、オヤシロ様の祟りの真相である。表向きには、火山性の有害ガスによる自然災害とされていた。
このマニュアルは、《東京》内部に存在する過激派(旧体制派)の作戦の鍵であると同時に、圭一達部活メンバーが最後の障害であるルールYを打ち破る上でも重要な要素の一つである。
《緊急マニュアル第34号》
複写厳禁・持ち出し厳禁
本マニュアルの許可無し閲覧はこれを厳禁とする。
本マニュアルは最高決裁者の決裁を以ってのみ適用される。如何なる難易決裁をこれを認めない。
また決裁者は本マニュアル適用の決裁に当たっては可及的速やかに判断すること。
対応不能な事態が発生し最高決裁者がそれを認められる場合、機密保持と外部発覚阻止のため、入江機関(以下機関と表記)は最終的解決を決定しなければならない。
最終的判決とは以下のことを示す
- L2以上の潜在患者全員の処分。
- 機関施設の完全な証拠隠滅。
- 本マニュアル適用の隠蔽。
施設長は上記を事態を発生から48時間以内に遂行しなければならない。
不測の事態により施設長の指揮が困難な場合、長官がこれを兼務する。
遂行に当たり施設長は長官に対し、応援を要請することができる。
ガス災害偽装及び交通遮断
交通封鎖部隊は警察官に偽装し、雛見沢地区を外部より遮断する。
その際、自然ガス災害であるように偽装すること。
偽装のための装備は谷川内地区旧採石場跡に厳重に秘匿した上で、備蓄するものとする。
又、装備は常時使用に備え維持点検を行うこと。
外部からの侵入、内部からの脱出に対しては、偽装ガスもしくは退却命令を以ってしても応じない場合、発砲を許可するものとする。許可権限は機密保持部隊長に委譲するものとする。
通信手段の遮断
通信工作部隊は雛見沢地区から外部へ発する有線無線を含むすべての通信手段を遮断すること。
遮断に当たって外部に不信感を抱かれぬよう厳重に注意すると共に、作戦時の必要最低時間のみの運用とする。
通信施設は交通遮断地域内にあるため、通信工作部隊は通信施設に接近する全ての民間人に対し、発砲を許可するものとする。
許可期限は機密保持部隊長が通信工作部隊長に委譲するものとする。
潜在患者の集合
機密保持部隊本隊は雛見沢地区災害時集合場所に潜在患者全員を集合させること。
集合手順については別紙を参照のこと。集合後は厳重に点呼を行い全員の集合を確認すること。
この際、ガス災害偽装を潜在患者に疑われないように厳重に注意すること。
又、集合の妨げとなるため家財の持込は厳禁とする。
但し、疑いを招かないため、通帳、印鑑の類の貴重品持ち出しを認めること。
集合命令に従わないものに対してはやむ終えない場合のみ発砲を許可するが、機密保持部隊長はこの許可を容易に出してはならないものとする。
潜在患者の処分
機密保持部隊本隊は集合させた潜在患者を速やかに完全処分すること。
処分に当たっては、ガス災害偽装を疑われないよう注意すること。
又、人道的な手段を以っても対応する努力をしなければならない。
処分時にトラブルが発生し、鎮圧上やむを得ない場合にのみ、機密保持部隊には発砲が許可される。
許可権限は機密保持部隊長が持つのとする。
射殺体は行方不明として処分するため、偽装死体と混入しないよう注意。
基幹施設の隠蔽
施設処理部隊は機関施設の重要機密回収(別紙参照193点)と証拠隠滅を行うこと。
証拠隠滅に関しては別紙参照のこと。
重要機密回収にあたっては機関研究員の指示を受けること。危険物が含まれるため搬出には、細心の注意を払うこと。
秘匿区画は厳重閉鎖とする。気密扉は溶接、地下区画は注水封鎖。区画入り口は溶接の上、厳重に偽装すること。
尚、秘匿区画の完全撤去を3年以内に行うものとする。
施設処理部隊は基幹施設へ接近する全ての民間人を排除しなければならない。
原則として発砲を禁止するが、やむ終えない場合に限り、発砲を許可する。許可権限は機密保持部隊長が持つのとする。
村内捜索
機密保持部隊は村内の完全捜索を行い、生存者がいないことを厳重に確認すること。
特に潜在患者集合時の点呼で確認できなかった人間については要注意。
尚、潜在患者の処分時刻以降に生存者を発見した場合には原則として、即時射殺を許可する。
但し、投降の意思のある場合のみ例外とする。他隊が投降者を得た場合には速やかに機密保持部隊に引き渡すこと。
機密保持部隊は投降者について、潜在患者処分と同じ方法にて処分すること。
後続一般部隊への引継ぎ
災害派遣の一般部隊に現場を引き継ぐ。不信惑を持たれないように厳重に注意すること。
完全撤収
後続の一般部隊に不信惑を持たせないよう厳重に注意すること。
尚、機関施設は秘匿区画の完全撤去が終了するまで継続警備すること。
(以下超簡潔化した)
(上述の内容は、後に追加された内容であり、以下はその原形となったものと考えられる。)
女王感染ガ死亡スルヨウナコトガアッタ場合、末期病状ハ急性発症ナラバ早クテ二十四時間以内、遅クトモ四十八時間以内デ発症スルタメ、四十八時間以内ニ最終的解決ヲ行ワナカッタ場合、騒乱ハ極メテ甚大ニナルモノト推定。
反国家的武装蜂起ト位置付ケ緊急二軍ヲ以ッテ鎮圧スルノガ最モ適当カト思ワレル。
昭和二十年一月吉日
宛最高戦争指揮会議 小泉大佐殿
高野一二三記ス
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