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雛見沢症候群

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ひなみざわしょうこうぐん

サウンドノベル『ひぐらしのなく頃に』に登場する要素。作品中の重大なネタバレあり。

重大なネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください

概要

ひぐらしのなく頃に』シリーズで発生する「惨劇」、及びその元凶。これをいかにして回避するのかが最大の醍醐味であるのだが、惨劇の発生の原因として「不信などの感情」がある。

しかし、それは単なる人間関係のもつれによって引き起こされたようなありふれたものではなく、舞台となる雛見沢のみに蔓延する微生物が引き起こした、風土病である。

正体は雛見沢の土地でしか生息できない微生物が体内に侵入することで発症する病気であり、空気感染するため、病気が拡散しやすいのが特徴。現実に存在するウイルス性脳炎ともある程度の共通点はあるが、悪化すると麻薬中毒の禁断症状にも似た重度の精神的・肉体的な症状も出てくるため、非常に危険。

古来から村に伝わる「オヤシロさまの祟り」や祭具殿の存在などは本来、科学が未発達であった古き時代の防疫・感染拡大の防止対策、抑止力としてある種戒めのようなはたらきをしていた。

このような奇病ゆえに、昭和末期という時代に入っても、村や村人への不当な差別が根強く残っており、これには風刺的なメッセージ性も含まれている。(園崎家の人肉缶詰疑惑などもその一つとされる。)

雛見沢の伝承などから、症候群の存在は古くからあったようだが、発見されたのは戦時中。

当時、軍医少佐だった高野一二三によって初めて発見された。

原作8編ではほとんど言及されない(言祝し編で詳しく語られる)裏設定として、「雛見沢症候群は単なる病気ではなく、ハィ=リューン・イェアソムール・ジェダら異世界人が原因で引き起こされている」というものがある。

作中での自衛隊の対応は非難されがちだが、雛見沢症候群がそもそも人智を越えた災厄のようなものであるという前提で考えると彼らの行ったこともやむを得ないと言えそうである。

症状

疑心暗鬼に陥ったり、雛見沢を離れることで発症する。とはいえ、雛見沢に入る=感染というのが現実であるため、症状が悪化すると言った方が正確。

その段階に応じて、L1〜L5までランク付けされており、数字が大きいほど重症で、L5は末期症状となっている。L1〜L3程度なら大した自覚症状もないのだが、雛見沢のほぼ全体に感染が及んでおり、重症化すると洒落にならない症状が出る。というか直接命に関わる。以下が重症のランク。

  • L4 - ハッキリと危険であることがわかる状態。激しい被害妄想に取り憑かれることで誰かに尾行されている錯覚に陥り、激しい疑心暗鬼に陥るようになる。また、自分にとって都合の悪い幻聴・幻覚を感じるようになる。
  • L5 - 前述の通り末期症状である。L4にもあった幻覚などはもちろんだが、完全に理性が失われ、誇大妄想や自傷などを行う。外野から見れば明らかに支離滅裂な言動を繰り返しているが、本人は被害妄想などによって整合性が取れているように解釈しているため、多くの場合自分は冷静で、周囲が異常だと思い込んでいる。最後にはリンパ腺に異常なかゆみを発症するため、咽喉を激しく掻き毟った挙句、自らの爪で喉を引き裂き、死ぬことになる。

(モチーフは統合失調症では?という説がある)

促進させる薬もある

原因が微生物であるだけに、研究も進められているが、その過程で症状を悪化させる薬が登場している。

  • H173 - この病気の原因物質と思われるもの。投与されると即座にL5まで悪化するとも言われる。
    • H173-2 - H173の改良型。この薬の最大の特徴は空気感染が可能なことで、それにより飛躍的に脅威的な薬となった。空中散布できるようになっており、感染度合いが高い。

対処法

舞台の時期は昭和58年。この時点では治療法が確立されておらず、対症療法で凌ぐしかない。

  • C120 - 一時的に症状を軽減する薬であり、L5まで発症した者をL3程度に抑え込める。ただし1日2〜3回程度は投与しなければならず、これを怠ると即座にL5の症状が出てしまうため、わずかな油断もできない。

特殊な感染者

通常の感染者とは異なるケースであり、雛見沢症候群がただの病気を超えた恐ろしいものにしている。

  • 女王感染者 - 特定の家系が親から子へと直接感染するもので、通常よりも根本的に上位の性質を持っている。
    • 通常の感染者は、女王感染者から一定の距離内にいると、症状の悪化が起こりにくい。逆に言えば、雛見沢の住民は、雛見沢を離れた瞬間、予期せぬ悪化を招くことになる。
    • 女王感染者が死亡した場合、通常の感染者は一斉にL5へと悪化する。こうなると通常の感染者は、L2以上の者を全て毒殺して処分するというマニュアルができており、住民はほぼL2以上を発症しているため、皆殺しされることになる。

関連イラスト

その性質上、R-18Gの比率が高いため、苦手な人は要注意。

各編における主な高Lv発症者(ネタバレ注意)

人物名
鬼隠し編前原圭一 / 鷹野三四 / 富竹ジロウ
綿流し編園崎詩音(真魅音) / 鷹野三四 / 富竹ジロウ
祟殺し編前原圭一 / 北条沙都子 / 北条悟史 / 鷹野三四 / 富竹ジロウ
目明し編園崎詩音(真魅音) / 鷹野三四 / 富竹ジロウ
罪滅し編竜宮レナ / 鷹野三四 / 富竹ジロウ
皆殺し編鷹野三四 / 富竹ジロウ
祭囃し編鷹野三四
鬼騙し編竜宮レナ
綿騙し編園崎魅音
祟騙し編大石蔵人
猫騙し編前原圭一 / 赤坂衛 / 園崎茜 / 公由喜一郎
〃(漫画版のみ)竜宮レナ / 園崎魅音 / 園崎詩音 / 前原藍子 / 葛西辰由 / 園崎お魎
  1. )富竹ジロウは「H173」による強制発症。
  2. )鬼騙し編綿騙し編祟騙し編猫騙し編の発症者は全員「H173」による強制発症。
  3. )綿流し編目明し編では、滅菌作戦が実行されていない。羽入が言う「意志の強さが運命を変える」ことが本当であれば、詩音(真魅音)は単独で鷹野の「絶対の意志」を打破ったとも考えられる。

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