「これはタテマエ、いびつなる言ノ葉───・・・」
「あやかしにはあやかしを、言には言を。タテマエ由来の代言者として命ずる。そこな者の、眠れるホンネ姿表せ」
プロフィール
学年 | 高等科2年 |
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誕生日 | 4月1日 |
星座 | 牡牛座 |
血液型 | ? |
身長 | 175cm |
家族 | 妹 |
概要
セガの音楽ゲーム『maimai』とVOCALOIDによるコラボシリーズ『言ノ葉プロジェクト』の主人公。
金髪に紫眼のタレ目。常にヘッドホンで耳を覆い、首に無造作に長いマフラーを巻いている。
人の心の中の言葉が文字となって「視えてしまい」、さらに視えた言葉を「具現化してしまう」能力を持っている。
ヘッドホンは耳から入ってくる「言葉」を防ぐためのもので、首のマフラーは特殊な蔦状植物の繊維で編み込まれており、季節の寒暖に関わらず一定の温度でツカサを守り、悪性の霊力が身体に蓄積することを防いでくれている。自分の能力の為に基本的には人と関わらないようにしており、それ以外はよくも悪くも普通。
見た目はダルそうに見えるが「言葉」を扱う『言ノ葉使い』としてそれなりの責任は持っているようで、やる時はやる。
具現化される「言葉」は必ずしも善いものではなく、自らを縛る『タテマエの言葉』であればバケモノが生まれてしまい、タテマエのバケモノを退治する際は元となった言葉の持ち主(作中では『由来者』と表記される)から上記の呪(まじない)と共に『ホンネの言葉』を引き出し、式神にして戦う。ホンネの式神は基本的に動物型で、由来者から『呼び名』を貰うことで人型に変化する。動画内では自発的に能力を使用する時は扇子を取り出している。
関連タグ
maimai 言ノ葉プロジェクト 言ノ葉カルマ 言ノ葉遊戯 洗脳 空振りビヘイビア 相思創愛
餓鬼ちゃん 三鹿ナルキ 猫鈴 麝香猫キヌ 狗呂 黒鉄そうく 黒野烏丸
過去
この先ネタバレ注意
そのとき俺は全てを思い出した。
『自分がどうして言葉が視えるのか?』
『視えた言葉をタテマエとして具現化できるのか?』
『どうしてホンネを操れるのか?』。
(……簡単なことだ。俺は『人間』ではなかったんだ。俺は最初から『そっち側』の存在だったッ……!)
ツカサの過去について語られる言ノ葉Project 1st season 第5章『言ノ葉リンネ』において、彼の正体が明かされた。
ツカサは銀が生み出したホンネ妖怪だったのだ。
『言ノ葉リンネ』前編では、遡ること銀の幼少期、葛葉家の秘密を知った銀が憎悪に身を任せて生み出したホンネ妖怪、大狐は葛葉一族の者たちを見境なく殺害して回った。
しかし、大狐は葛葉家の使用人の一人であり、親友でもあった者にまで手をかけてしまう。
我に返った銀は連れ出そうとする父親を拒否し、自分の代わりとして人の姿を得た大狐に「ツカサ」という名を付け代わりに連れ出すように頼んだ。
自分は罪を償い、自分の人生を代わりに生きていてもらうために。
『言ノ葉リンネ』後編では、ある事情から葛葉家本家を訪れたツカサ達一行だったが、空が葛葉家に目を付けられてしまい、空を庇うためにホンネ妖怪としての力が目覚める。
葛葉家本家の者たちはかつての大狐(ツカサ)を始末しようとするが、銀はツカサだけには手を出さないでほしいと懇願するが葛葉家の当主は無情にもその言葉を一蹴する。
自分には希望を持つことさえも許されないと絶望した銀はタテマエ妖怪『無限目鬼』を生み出し、幼少期のように手当たり次第に全てを破壊していく。
ツカサは単独で『無限目鬼』の中に飛び込み、その中で銀を発見、救出をする。
しかし、脱出の折、『無限目鬼』の反撃にあい、霊力を生み出す源である尻尾を失ってしまう。
何とか『無限目鬼』の退治に成功したものの、尻尾を失ってしまったことが致命傷となった。
最期の瞬間、彼の目に映ったのはこれまで紡いできた、くだらなくて、甘っちょろくて、面倒極まりない……普通で幸せな学生生活を共に過ごした友人たち。銀のこれからの人生の幸せを願い、ホンネ妖怪としての役目を終えたツカサは消滅したのだった。
(もう銀ひとりぼっちじゃない……ああ良かった)