「いい加減にしてよ!邪魔だと思ってんでしょ!でもそっちも邪魔なんだよ!どうせ誰も!お前も!」
『ここで立ち止まってしまえば、すべてに絶望してしまいそうだから──』
プロフィール
学年 | 高等科2年 |
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誕生日 | 9月2日 |
星座 | 乙女座 |
血液型 | O |
身長 | 154cm |
兄弟 | なし |
概要
セガの音楽ゲーム『maimai』とVOCALOIDによるコラボシリーズ『言ノ葉プロジェクト』第参章「洗脳」のヒロイン。
灰色のボブカットの髪に冷めきった赤い目の少女。律や舞と同じ制服を着ているが、全体的に色は暗めである。ツカサのクラスメート。
家族に愛されなかったトラウマから対人恐怖症となっており、自分は周りの人に『いらない子』だと思われているという被害妄想から、人と接する事が怖くなっている。そのせいなのか、いつも周りの人に冷たく素っ気ない態度をとっている。生活費工面のため学校近くのハンバーガーショップでアルバイトをしているが、(小説の描写から、陰口を叩かれる等の軽いいじめにあっている様子もあり) 一種の現実逃避も兼ねている。密かに飼っている犬「狗呂(くろ)」が唯一の支えであり心の拠り所。
ある日の放課後、ツカサがナルキとその友達との寄り道に付き合おうとしていた所、その一人が軽く接触してしまいツカサも共に謝った途端、怒りで平手打ちをされた拍子にヘッドホンとマフラーが外れ、彼女の「タテマエの言葉(ことのは)」によりダルマの様なバケモノ『鬼カベ』と無数の有刺鉄線が出現。全てに疲れ果てていた愛は虚無感から自らバケモノに呑み込まれていこうとする。ツカサも閉じ込められそうになる中なんとか止めようと模索し、落ちていた彼女のスマホ画面の写真から「ホンネの言葉(ことのは)」の式神として狗呂(くろ)を呼び出す。現れた狗呂に一瞬愛の心が揺らぎ、人型になった狗呂はその隙に愛を助け出そうと奮闘するが、式神としての能力が弱過ぎる為と彼女の「放っておいて欲しい」という気持ちがまだ強い故に力が及ばない。それでもなおツカサは自分も傷つくのを覚悟で単身立ち向かっていき、その姿を見た愛はようやく自分が欲しかったものに気が付いて涙を流し、それを受け止めた狗呂は黒鉄そうくとなり『鬼カベ』を退治。愛はようやく自分を取り戻した。
第二話「BarbedEye」では彼女の過去と狗呂との出会いが描かれている。
愛の父親はとある会社の社長だったが、理解者であった母親が交通事故で亡くなったのと同時に経営が傾き、母方の親族から罵詈雑言を浴びせられた挙句家や会社など何もかもを取り上げられ、父親は働き詰めた末に心労から身体と精神を壊して寝たきりがちになり、さらには酒に溺れて娘に暴言を吐くようになる。そんな父を見た愛は、人は誰も信じられない。人の優しさや同情なんて、うわべだけの嘘っぱちだと思うようになり、人に頼る事もすがる事も止めてしまった。
そんなある雨の日。バイト先の店裏で野良犬に襲われて倒れていた黒い子犬を見つけて介抱し「狗呂(くろ)」と名付けてこっそり飼い始める。やがて愛にとって狗呂はかけがえのない存在となり、狗呂もまた愛に何かしてあげたいという気持ちが芽生えていく。そしてツカサと出会ったことで、二人の絆はいっそう強いものとなっていく。