概要
問い詰めたりしているときは、相手は用心してなかなか話さないものである。
しかし自ら語りださせると、油断してしまい聞かれてもいないのについ秘密や本音などをバラしてしまいがちになる。
これが「語るに落ちる」ということである。
例文:窃盗事件の容疑者が、犯人しか知らないはずの盗品についてしゃべった。語るに落ちるな。
正確には「問うに応えず語るに落ちる」と言う。
古語では似たような意味の名詞で「とわずがたり(とはずがたり)」がある。
なお、「語るほどでもない、つまらない、価値がない」という意味で使われることもあるがこれは誤り。
誤用例:人気声優がファンと不倫していたことが発覚した。語るに落ちる。
おそらく、「落ちる」という言葉に「落選」「落伍」といった良くないイメージがあることからそのような誤用が広まったのではないかと思われる。