概要
この秋ベールを脱いだ豪華寝台列車「波風」。しかし、後ろの号車になるほど環境が劣悪になっていく…という内容。
寝台列車『波風』
東京~博多間を結ぶ寝台列車。後ろの号車になるほど値段はリーズナブルになっていくが扱いはひどくなっていく。
一等客室
展望フロアとなっている先頭車両に加え、2号車は一流シェフの料理を堪能できる食堂車、3号車は深夜まで利用できるカウンターバーとなっており、4号車は寝台車で、広々としたツインベッドにシャワー室とホテル顔負けの客室となっている。
二等客室
5号車は利用しやすい価格の二等客室だが、大人の方ほどのベッドが所狭しと並べられており、別料金で衝立も用意されている。
三等客室
6号車はよりリーズナブルに利用したいというあさましいリクエストにお答えした三等客室だが、ゴザの上50センチ四方のスペースに座るかしゃがむしかできず、展望室と食堂車の利用が不可。時折二等客室の乗客たちが優越感か憐みか、忘れられない目で見に来る。
四等客室
7号車はさらにリーズナブルだがスペースがさらに狭くなりゴザの上30センチ四方になるため立つことしかできない。さらに7号車は展望室、食堂車に加えてトイレの利用もできない為時折やってくる通称オムツババアからオムツを購入するしかなく、おむつを穿く最中に体がぶつかったり体力が尽きてふらつく乗客が出てきてトラブルが絶えない為警棒を持った乗務員が常駐しており、問題を起こした乗客を制裁している。また、乗務員に反抗的な態度をとると後述の五等客室に連行される。
五等客室
8号車は一番リーズナブルだが窓がなく外からは南京錠をかけられるため一切外に出ることはできない。中は完全な暗闇で何十、何百人もの乗客が折り重なりひしめき合っており常に乗客の争いが絶えず乗客たちを落ち着かせるために倍速でお経が流れているがむしろ逆効果でより乗客たちの神経を逆なでする。乗客たちはこの中で血と糞尿にまみれ酸欠で意識が遠のいていくのである。
因みに、この8号車は途中で切り離されるため目的地に着くことはない。