概要
骨折の症例の一つで、折れた骨が皮膚を突き破って外に出ている状態を指す。
重傷に部類され、傷からの出血に露出した傷や骨が病原菌に感染または汚染されると傷が治り辛くなったり感染症により合併症を起こしたりと、非常に危険な状態である。
応急処置
真っ先に救急車を呼ぶ。
出来るならば傷口にガーゼ(無いなら清潔な布)などを当て、その上から包帯でぐるぐる巻きにして保持。骨が突き出ている部分にはその周りにガーゼなどを積み重ね、骨を圧迫しないように巻く。その後、変形した手足を添木や三角巾で固定する。変形した状態を戻す必要はない。
とはいえ、実際に開放骨折した者と居合わせてしまった場合、ショックで動けなくなるかパニックになってしまうことが多い。まずは落ち着くことと、下手に傷に素手で触れないことに気をつけたい。
自分が開放骨折した場合は大概は痛みでそれどころではないと思われるが、可能ならば自身で救急車を呼ぶしかない。電話が出来ないなどで救急車を呼べないなら、周囲に助けを求めること。