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人物

突如として翼の前に現れた謎の青年。

翼が謎のループを起こした際には、翼の父親である一ノ瀬翔を名乗り、彼の父親として過ごしていた。しかし、翼自身は本来の自分の父親の姿は知っており家族が彼に何も疑問を抱いていない中で翼だけは彼を警戒している。

一方で一ノ瀬家全員の記憶喪失の問題に関しては何かを知っているかのような素振りを見せており、翼に福井で起きた交通事故の真実を知られることを恐れているなど物語に深く関わっている人物なのは確かである。

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一ノ瀬家の大罪

「楽しかったよ、翼」

翼「兄ちゃん!」

フルネームは『一ノ瀬颯太』。翼と詩織にとって歳の離れた兄、つまり一ノ瀬家七番目の家族

苦手だが「家族と繋がれる」という理由からカメラでの写真撮影を趣味としており、いつか様々な世界を旅して写真を撮ることが夢。アルバムにあった家族写真は全て彼が撮影したもの。

本来の性格は家族の誰にも気配りが出来て、成績も優秀などまさに絵に描いたような理想の息子。長男として翼や詩織にも優しく接しており、二人から見ても自慢の兄だった。

その優秀さから両親と祖父母たちに研究者になることを期待されていたが、家族の前から姿を消してしまった。

「こんなの、家族じゃねぇよ」

一見すると仲の良い一ノ瀬家だが、会話の節々に颯太へ期待するあまり彼の趣味を単なるお遊びと捉えており、耕三に至っては半ば強制的に自身の学会に連れていこうとしていた。

そして、カメラマンになるという本当の夢を翼は応援したが、壊れたカメラを前に泣きじゃくる颯太は両親と祖父母に失望した言葉を残し、家から出ていってしまった。

彼のことを思い出した翼は、祖母に言われるまま七番目の部屋へと足を進めていく。

余談

彼の正体が掘り下げられた第30話では翔も元々は何らかの研究者であったことが判明している。

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