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98MULTi

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きゅーはちまるち

NECからかつて発売されていた独自規格PC「PC-9821」シリーズのうち、Cタイプ初期モデル(Ce/Cs/Ce2/Cs2)のブランド名。Aタイプ・Bタイプ・Xタイプ(MATE)、従来型(Fellow)に比べ、CD-ROMドライブを標準搭載するなどマルチメディア機能を強化している。後のCanBe。

98multiとは、かつてNECから発売されていた独自規格PCである。同社製PC-9821シリーズのブランドの一つ。


概要

NEC製PC-9801シリーズは日本国内でデファクト・スタンダードになる程の普及率を誇ったが、時代が移り変わりWindowsが発表されると、Windowsが動作可能なハードウェア性能を要求されるようになった。このため、80386SXを搭載し、EGC(グラフィック機構)にVGA解像度表示モードを増設、さらにOPNA+PCM音源の音源部を標準搭載したモデルが発売された。「98MULTi」こと、PC-9821の誕生である。

この初代PC-9821の系列を受け継ぎ、CD-ROMドライブの標準搭載など、マルチメディア機能の増強を図ったものが、Cs/Ce、さらにその改良版であるCs2/Ce2として発売された。


なお、PC-9821はその後、従来のPC-9801をグレードアップさせたAp/As/Ae(98MATEシリーズ、俗にA-MATEと呼ばれる)、従来のPC-9801の系列に近く、そのままでのWindowsの動作を前提としない98FELLOWシリーズが発表、従来のPC-9801のラインナップをほぼ置き換える形となった。98MATEシリーズはさらに時代を下るにつれて、ハイエンドのX型番シリーズ(X-MATE)、標準型のA-MATE、廉価型のB型番シリーズ(B-MATE)に分かれ、その中でもX-MATEはValueStarと名前を変えることになる。


一方の98MULTiについては、第4世代に当たるCxからブランド名を「CanBe」と変えることになる。


イラストレーション的観点からの98MULTiの特徴

イラストレーションの観点から98MULTiを評価した場合の特徴として、まずはその筐体形状が挙げられる。本体形状自体は普通の箱型であるが、ディスプレイを本体の上に載せることで、Macintoshシリーズのように一体化して見えるようデザインされていた。また、事務機然とした従来のPC-9801シリーズからイメージを改める目的でIDEOにデザインを依頼しており、PC-9801シリーズの面影は残しながらも、よりスタイリッシュになっている。


また、98MULTiシリーズには、開梱から起動までを漫画にまとめたリーフレットが付属していた。「はやる気持ちを抑えて、まずはじめにお読みください」と書かれたこのリーフレットには、この当時としては非常に珍しいことに、おそらくアラビアンナイトをモチーフとした萌えキャラが使用されていた。名前などは公表されておらず、ファンの間では俗に「マルチちゃん」と呼ばれている。


ただし実使用する場合、Windowsの動作を前提にしたモデルでありながら、当時としてもやや非力さが目立っていたことは否めない(例えばCD-ROMドライブは、所謂マルチセッションディスクを正常に処理できない)。オプションが充実しているA-MATEやX-MATE、Windowsに特化したValueStarなどを使用した方がよい。


関連タグ

PC-9801 PC-9821 98MATE 98FELLOW ValueStar

98multi 98mULTI 98mULTi - 表記ゆれ

CanBe CEREB

98multiとは、かつてNECから発売されていた独自規格PCである。同社製PC-9821シリーズのブランドの一つ。


概要

NEC製PC-9801シリーズは日本国内でデファクト・スタンダードになる程の普及率を誇ったが、時代が移り変わりWindowsが発表されると、Windowsが動作可能なハードウェア性能を要求されるようになった。このため、80386SXを搭載し、EGC(グラフィック機構)にVGA解像度表示モードを増設、さらにOPNA+PCM音源の音源部を標準搭載したモデルが発売された。「98MULTi」こと、PC-9821の誕生である。

この初代PC-9821の系列を受け継ぎ、CD-ROMドライブの標準搭載など、マルチメディア機能の増強を図ったものが、Cs/Ce、さらにその改良版であるCs2/Ce2として発売された。


なお、PC-9821はその後、従来のPC-9801をグレードアップさせたAp/As/Ae(98MATEシリーズ、俗にA-MATEと呼ばれる)、従来のPC-9801の系列に近く、そのままでのWindowsの動作を前提としない98FELLOWシリーズが発表、従来のPC-9801のラインナップをほぼ置き換える形となった。98MATEシリーズはさらに時代を下るにつれて、ハイエンドのX型番シリーズ(X-MATE)、標準型のA-MATE、廉価型のB型番シリーズ(B-MATE)に分かれ、その中でもX-MATEはValueStarと名前を変えることになる。


一方の98MULTiについては、第4世代に当たるCxからブランド名を「CanBe」と変えることになる。


イラストレーション的観点からの98MULTiの特徴

イラストレーションの観点から98MULTiを評価した場合の特徴として、まずはその筐体形状が挙げられる。本体形状自体は普通の箱型であるが、ディスプレイを本体の上に載せることで、Macintoshシリーズのように一体化して見えるようデザインされていた。また、事務機然とした従来のPC-9801シリーズからイメージを改める目的でIDEOにデザインを依頼しており、PC-9801シリーズの面影は残しながらも、よりスタイリッシュになっている。


また、98MULTiシリーズには、開梱から起動までを漫画にまとめたリーフレットが付属していた。「はやる気持ちを抑えて、まずはじめにお読みください」と書かれたこのリーフレットには、この当時としては非常に珍しいことに、おそらくアラビアンナイトをモチーフとした萌えキャラが使用されていた。名前などは公表されておらず、ファンの間では俗に「マルチちゃん」と呼ばれている。


ただし実使用する場合、Windowsの動作を前提にしたモデルでありながら、当時としてもやや非力さが目立っていたことは否めない(例えばCD-ROMドライブは、所謂マルチセッションディスクを正常に処理できない)。オプションが充実しているA-MATEやX-MATE、Windowsに特化したValueStarなどを使用した方がよい。


関連タグ

PC-9801 PC-9821 98MATE 98FELLOW ValueStar

98multi 98mULTI 98mULTi - 表記ゆれ

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