概要
L-90とは、第二次世界大戦後にスイスのエリコン(Oerlikon)社が開発した、35x228mm弾を使用する対空機関砲である。
日本の陸上自衛隊向けに開発され、1969年に採用された。レーダーや射撃統制システムと連動することで高い命中率を誇る対空砲であり、ライセンス生産で大量調達され、高射特科部隊にて大々的に運用されたが、2010年に退役している。
原型となったのは「エリコンGDF」対空機関砲で、世界35ヶ国の軍隊に広く採用されて運用されていたが、対空ミサイルの普及と高性能化により21世紀には数を減らしつつある。主に用いていたのは西側諸国だが、かの中国人民解放軍ですら運用しており、しかもコピーではなくライセンス生産していたというのだから(少なくとも当時としては)驚きである。
関連イラスト
原型のエリコンGDFも含む。