概要
特科は全部で16種類存在する陸上自衛隊の職種の2つである。諸外国軍の兵科における砲兵に相当する。
野戦特科(Field Artillery)と高射特科(Anti–aircraft Artillery)に分類される。設立当初は1つの職種だったが、防衛装備の発展による細分化により2つに分かれた。職種標識の色は濃黄色。
職種学校は野戦特科が富士駐屯地に所属する陸上自衛隊富士野戦特科部、高射特科が下志津駐屯地に所属する陸上自衛隊高射学校。
自衛隊では装備の名称などから軍隊色が排除されており、そのせいでよく分からない名称になっている職種も存在する。特科はその中でも特に分かりにくい職種である。
職種の特徴
野戦特科
特科は各部隊によって主装備とする装備が大きく変わるためここでは代表的な装備を挙げる。FH-70や203mm自走りゅう弾砲、12式地対艦誘導弾などを主装備としている。
基本的には昔ながらの砲兵と言った感じで、大砲により普通科を支援する。
また、一部では普通科と同様の迫撃砲を装備している部隊も存在する。
高射特科
81式短距離地対空誘導弾(短SAM)や93式近距離地対空誘導弾(近SAM)等のミサイル、79式対空レーダ装置 JTPS-P9などのレーダー、対空戦闘指揮装置の指揮装置を主装備とする。野戦特科が歩兵や戦車を対象にしているのに対して、高射特科は主に航空機を対象としている。
隊員の特徴
野戦特科の隊員は重い砲弾を運ぶため施設科と並んでムキムキな隊員が多い。野戦特科は戦闘職種の中では知的な隊員が多い印象である。