概要
輸送科(Transportation)は全部で16種類存在する陸上自衛隊の職種の1つである。
職種標識の色は紫色。
職種学校は朝霞駐屯地に所属する陸上自衛隊輸送学校。
旧軍の輜重兵の任務のうち、輸送を担う職種である。自衛隊では装備の名称などから軍隊色が排除されており、そのせいでよく分からない名称になっている職種も存在するが、輸送科や需品科に関して言えば、輜重兵よりも何をやっている職種かわかりやすい。
部隊の特徴
輸送科は大型車両を基本装備とし、人員・装備品の輸送のほか、輸送統制、ターミナル業務、道路使用規制等を行う。陸上輸送(自動車・鉄道)、海上輸送及び航空輸送全般を担当する。その他部隊内に自動車教習所を設置して、自動車運転免許取得のための教習を実施している。
自衛隊内の自動車教習所は自教(じきょう)と呼ばれ、大型自動車免許、大型特殊免許、普通運転免許、けん引などの様々な免許を取得することが出来る。
2007年6月の道路交通法改正に伴い、大型免許で操縦できるのは自衛隊車両に限定され、運転の条件等に大型車は自衛隊車両に限ると記載されており、年齢確認などで免許証を見られると一発で自衛官だとバレる。
ただし、それでも確実に免許を取得できる上に自腹で大型免許を取るよりも限定解除の料金の方が圧倒的に安いため、輸送科は任期制隊員から非常に人気のある職種である。
隊員の特徴
基本的に輸送科を希望するのは上記のように資格が欲しい隊員か運転が大好きな隊員なので、仕事でも趣味でもずっとドライブをするような自動車狂が多い。
また、様々な駐屯地に行く機会があるため、色々な駐屯地の飯を食べ尽くしたいという隊員もいる。
基本的に常に睡魔と戦っている。