概要
03式中距離地対空誘導弾とは、陸上自衛隊が運用する地対空ミサイル。2003年に制式化されたことから、「03式」の名を冠している。
通称「中SAM」。
発射機は重装輪回収車をベースとした大型の8×8トラックを使用し、格納容器を兼ねたランチャーに6発を搭載する。発射機以外にも、運用時にはレーダー装置車や予備弾運搬車など合計6台を必要とする大規模なシステムとなる。
ミサイルの射程は50kmにもなるとされ、その射程の長さから最大射程で実弾演習のできる演習場が国内に存在せず、最大射程での実弾演習は同盟国であるアメリカの演習場に直接運ばれて行われる。
また、改良型となる「03式中距離地対空誘導弾(改)」(中SAM改)も配備が進められている他、極超音速ミサイル等への対処能力を高めた「03式中距離地対空誘導弾 (改善型) 能力向上」の開発が進められている。
関連イラスト
基本的には発射機単体で描かれることが多い。