概要
化学科(Chemical)は、陸上自衛隊に全16種類存在する職種の一つである。その名の通り化学兵器への対応や、生物兵器や放射能汚染への対応を担うスペシャリスト集団である。他の軍隊ではアメリカ海兵隊のCBIRF等が存在する。
職種標識の色は金茶色。職種学校は大宮駐屯地の陸上自衛隊化学学校。
ピクシブ百科事典に記事のある化学科部隊
部隊の特徴
化学科は、化学防護衣や除染車3型(B)などの各種化学器材を基本装備とし、放射性物質などで汚染された地域を偵察し、汚染された人員・装備品等の除染を行う。
地下鉄サリン事件での活躍でその存在を知ったという人が多いであろう部隊。それまでは毒ガスなどの化学兵器を製造する危険部隊だと思われていた。また、化学科隊員の中では定期的に不要論が出ることでも有名であり、不要論が出る度に化学科が活躍する災害等(化学テロや原子力事故)が発生していつの間にか有耶無耶になっている。
また、地下鉄サリン事件により、現在に至るまで世界で唯一人口密集地での化学兵器テロに対応した経験を持つ。
最近では職種学校の化学学校が、OPCW(化学兵器禁止機関)により国際標準の分析能力がある化学兵器研究機関として、日本で初めて指定された。
活躍した事案
- 地下鉄サリン事件(1995年)
- 東海村JCO臨界事故(1999年)
- 福島第一原子力発電所事故(2011年)
など
隊員の特徴
化学科の隊員は人数の少なさ、任務の特殊性、適性などの問題で非常に偏った人員が配属されることが多く、基本的に変態しか居ない。むしろ化学科隊員は自分が変態であることに誇りを持って生きている。
ゴム製の化学防護衣を着用することが多く、夏場はこれでサウナ状態と化すので、暑さ耐性がある隊員が多い。暑いけど耐えられる、などではなく温度を感じる重要な部分が着用を続けるとぶっ壊れるだけである。