概要
自衛隊で使用されている化学器材である。ガス検知器2型の後継装備でフランスのプロアンジャン製である。重要部分の修理はプロアンジャンの許可を得た上で行う。
形状はAP2Cで、呼称する際もエーピーツーシーと呼ぶ。
各国の軍隊、警察で装備されている
特徴
毒ガスの濃度を5段階で検知することができ、大まかな種類も特定することができる。陸上自衛隊では主に化学科が使用する。
構成
- 本体
- 検知用ノズル2種類
- 液体採取器
- 電池 1セット2本 2セット 計4本
- 採取器用電池 2本
- カートリッジ
- サンプル採取用スクレーパー
- テスト用スクレーパー
- ポーチ
- ケース
- ブザークリップ
- 説明書
上記で構成されている。
世界中の軍隊が使用する装備のため、音のオンオフが切り替えられる。ブザークリップを取り付けた状態だと音が鳴るが、取り外すとライトが点滅するだけである。
検知用のノズルが2種類あり、通常時は気体検知用、液体を検知する際は液体検知用に取り替えることができる。
また、取り付ける際は検知部分を太陽光などの強い光を当てると故障するため必ず暗所もしくは影を作って交換する。
使用方法
陸上自衛隊化学科部隊では大きくわけて2種類の使い方をする
汚染されているかを特定する
こちらは汚染されている疑いがある地域で使用し、汚染されているかどうか、汚染されているとしたらどのような種類なのか、どのような濃度なのかを特定するために使用する。
毒ガスの種類は細かい特定はできないが、これはV剤のどれかと大まかな分類を特定することが可能
除染が完了したか確認する
除染車3型(B)や携帯除染器2型などを活用して除染した後に、確実に除染できているか確認するために使用する。前述の特定する為に使う時は下っ端から幹部まで様々な階級の隊員が使用するが、こちらの確認には班長など幹部が利用することがメインとなる。
また、AP2Cを用いて除染を確認した後、最初にマスクを外すのは指揮を行う幹部ではなく、3曹や陸士などの階級が下の方の隊員である。
また、車両搭載型も存在する。